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2014-02-23 00:01
石油の可採年数は1940年には20年と言われ、枯渇している筈だった20年後の1960年には逆に増えて30年と言われていました。またもや枯渇している筈のそれから30年後の1990年には可採年数が更に伸びて2010年代の現在も40年くらいと言われています。20世紀から石油の可採年数は縮まらず、いつまで経っても30~40年のままであるのは、可採年数の算出方法の稚拙さを踏まえた未来予測の困難性があるのですが、それが主題では無いのでここでは触れません。石油は化石燃料では無いという無機起源説もあり、私もそれはあり得ると考えています。・・だから石油はいつまで経っても枯渇しないという人がいますが、石油が無機起源であろうが無かろうが枯渇はするでしょう。エネルギー保存則やエントロピーの法則を出すまでもありません。太陽光のエネルギーであれば人類の歴史に比して永遠と考えても不都合はないでしょうが、地球内部の資源に関してはそんな事は言えないでしょう。
それでも当分・・21世紀中くらいは・・・枯渇せずに現在のように湯水の如く使えるとしたら、それはそれで大問題です。石油起源の環境負荷に地球の生態系は破壊され尽くすでしょう。今日の大きな環境問題は殆ど全て直接間接石油に因るのです。現在、地球の環境負荷のフローが持続可能な限界を超えてしまったのは、他でもない石油が原因です。石油消費がこのままのペースでは、崩壊が始まるのは時間の問題です。
石油に代わるエネルギーとしてメタンハイドレートが注目されています。メタンハイドレートはメタンを中心にして周囲を水分子が囲んだ状態になっている個体の結晶です。天然ガスのように、石油や石炭に比べて二酸化炭素の排出量の少ないクリーンなエネルギーであり、環境汚染も少ない未来のエネルギーとの謳い文句です。然しそれを妄信してはいけません。
現在懸念されているメタンハイドレートの問題点を挙げてみます。
メタンハイドレートの多くは深海にあり、採掘は困難で高コストと言われています。高コストと言う事は費用対効果が低く、EPRも低い、即ち採掘に投入するエネルギーに対して、得られるエネルギーがあまり多くない事を示します。投入エネルギーのほうが多くなってしまうようでは無意味どころかエネルギーの浪費になるだけです。その場合、石油の浪費によって環境破壊の速度は増すでしょう。メタンハイドレートに関しては現在、技術的にその可能性が高いと言えましょう。(実は石油代替エネルギーと呼ばれているものの中には、そういう可能性の高い物が溢れています。)
深海海底にあるメタンハイドレートを採掘すると、その下層や周囲のメタンハイドレート層にかかる圧力が減少して分解し、大量のメタンガスが噴出します。これが連鎖反応を起こせば、大気中に大量のメタンガスを放出する事にもなります。また、メタンハイドレートの採掘により、地形が変形して地盤沈下や海底地すべりのような現象も懸念されています。
これらの懸念に対して、政府等からは、慎重に開発すれば問題ないというような見解が出されていますが、鵜呑みにするのは危険です。どんなエネルギーの推進者も殆どが致命的欠陥を軽視したり無視したり隠蔽するものです。・・・原発が典型例です。
海中の生物への影響も懸念されます。メタンハイドレ―トの採掘によって起こる海底地滑りやメタンガスの放出の連鎖反応が海中の生態系を破壊する可能性も否定できないでしょう。メタンハイドレートによって守られていた海底の他の何かが海中、大気中に出て来ないという保証もありません。この辺りは、まともに研究されているとは思えません。
2010年のメキシコ湾原油流出事故以上の環境汚染が起こる可能性も小さくないでしょう。

メタンハイドレートの開発は、石油、原発、に次ぐ新たなパンドラの箱になる可能性も否定出来ないという事です。エネルギー開発の落とし穴に落ちて人類は這い上がれなくなってしまいます。

石油の代替エネルギーには全くなっていないのに、推進者によってそのように語られている原発も、半世紀ほどの歴史の中で、巨大事故を何度か起こしています。原発は結局のところ、石油の代替どころか、石油を浪費すばかりか、処理不可能で、何万年も管理しなければならない放射性物質を世界中に放置したまま、人類に抱えきれない負の遺産を残してその役割を終える事になりましょう。勿論石油文明の中の一部としてです。原子力文明などやって来なかったのです。

メタンハイドレートのような、今まで利用していなかった新たな地下資源・・深海表面もかつては人類の手が及ばなかったという意味において、広義の「地下資源」と考えてもいいでしょう。・・が開発されても、元々その資源が持っていた内部エネルギーを使うだけの事であって、地球の「貯蓄」を切り崩して使うだけなのです。但し、投入する高度な技術、エネルギーが増えるという事は、費用対効果、エネルギー産出比を下げる事に繋がります。それだけならまだしも、地下資源の開発は必ず環境汚染を伴います。深海の開発なら尚更でしょう。
エネルギー危機を免れる最良の方法は、エネルギーの使用量を桁違いに減らして、再生可能エネルギーだけで賄えるほど低レベルまで落とすしか方法はないのです。そこを勘違いして、指数関数的に増えるエネルギー需要に対応してエネルギー開発を続け、限界に挑み続ければ、いつか必ず取り返しのつかない失敗をする事になりましょう。人類は既に原発事故や海底油田の事故で、取り返しのつかない環境汚染を経験しています。つまり石油文明は生態系を大きく破壊してしまったのです。それらを踏まえてもエネルギー開発を止められないのであれば、これからも巨大事故を重ねながら破局へ向かう事になりましょう。

破局までエネルギー開発に挑戦し続けるか、縮小に向かうかの二者択一です。
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【2014/02/23 00:01】 | エネルギー トラックバック(0) |

メタンハイドレートのコスト
guyver1092
 いろいろ言われているのは知っていました。私も同じく、エネルギー産出比が問題と考えます。検索したところ、以下のページを見つけました。

http://www.mh21japan.gr.jp/mh/06-2/

 このページによると、
>結果としては、2004年のガス価が23.8円/m3に比べ、生産期間中のガス生産価格は46円/m3となりました。ただし、2021年以降のガス価格がいくらになっているのかが分かりません。

と、普通のガス田の倍ほどのコスト、つまりエネルギー産出比は半分と言う試算が出ていますね。この46円/m3と言うコストをエネルギー産出比に換算した結果が、10以下となれば、文明を支えるエネルギーではないということになりますし、メタンハイドレート田の事故で起こる損害もコストに含めないことには、後で後悔してもしきれないという事態も十分考えられますね。

Re:メタンハイドレートのコスト
雑草Z
 メタンはイドレートの費用対効果に関するページのご紹介有難う御座います。

エネルギー産出比に換算した結果が、10以上になる可能性は低いと思います。もしもそのようなデータが出されたとしても、考慮外の投入エネルギーを検証しなければ(故意にも?)落としている可能性もありますね。

>メタンハイドレート田の事故で起こる損害もコストに含めないことには、後で後悔してもしきれないという事態も十分考えられますね。

そうですね。事故の期待値は加算されていないでしょうね。事故の可能性も考えればメタンはイドレートは開けないほうが良いパンドラの箱でしょう。


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コメント
この記事へのコメント
メタンハイドレートのコスト
 いろいろ言われているのは知っていました。私も同じく、エネルギー産出比が問題と考えます。検索したところ、以下のページを見つけました。

http://www.mh21japan.gr.jp/mh/06-2/

 このページによると、
>結果としては、2004年のガス価が23.8円/m3に比べ、生産期間中のガス生産価格は46円/m3となりました。ただし、2021年以降のガス価格がいくらになっているのかが分かりません。

と、普通のガス田の倍ほどのコスト、つまりエネルギー産出比は半分と言う試算が出ていますね。この46円/m3と言うコストをエネルギー産出比に換算した結果が、10以下となれば、文明を支えるエネルギーではないということになりますし、メタンハイドレート田の事故で起こる損害もコストに含めないことには、後で後悔してもしきれないという事態も十分考えられますね。
2014/02/23(Sun) 20:34 | URL  | guyver1092 #-[ 編集]
Re:メタンハイドレートのコスト
 メタンはイドレートの費用対効果に関するページのご紹介有難う御座います。

エネルギー産出比に換算した結果が、10以上になる可能性は低いと思います。もしもそのようなデータが出されたとしても、考慮外の投入エネルギーを検証しなければ(故意にも?)落としている可能性もありますね。

>メタンハイドレート田の事故で起こる損害もコストに含めないことには、後で後悔してもしきれないという事態も十分考えられますね。

そうですね。事故の期待値は加算されていないでしょうね。事故の可能性も考えればメタンはイドレートは開けないほうが良いパンドラの箱でしょう。
2014/02/23(Sun) 21:03 | URL  | 雑草Z #SAV8FvZY[ 編集]
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