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2014-02-11 21:30
数年前から、日本の都市周辺の街の衰退が目立つようになったと感じます。何年か前、結構好きだった街を十数年振りに訪れて見たら、その変わりように寂しい感じが致しました。ゴミゴミして(学生時代は気にならなかった面もあるでしょうが・・)街が古くなって、壊れ窓現象もあちこちに見られ、「スラム化」と言う言葉が頭をよぎりました。
「街が古くなって」と言っても、古都や昭和以前の古いレトロな街並みならば大歓迎です。そうではなくて、1970年代の高度経済成長期から1980年代のバブルの時代まで、急速に人口が増え、無秩序な開発優先によるスプロール現象によって「都市化」した街が、衰退して荒れてきた感じがしたのです。日本でもいよいよ都市の衰退が始まった・・・と肌で感じました。中心部から廃墟化してくるこの現象は文明崩壊の予兆とも感じました。

近代都市計画は、数十年後の人口増加や工業化、経済成長などの予測にもとづき、都市成長を前提として、道路・宅地・公共施設などの需要を計算して都市のインフラがつくられました。このときの「予測」が曲者です。国の官僚も自治体の役人も、等比数列的「予測」をし、それに基づいてインフラを整備してきました。その中心が土木公共工事です。それこそ、土地には「限界」があるのですから、等比数列的(指数関数的)成長など続く筈がありません。勿論インフラ整備が追い付かないくらい「成長した」時代も短期的にはありましたが、バブル期の末期にさえ「過剰な需要予測」をしていた官僚達は、税金の無駄使いをしていた「確信犯」でなければかなり無能な連中です。本来ならば責任追及されて然るべきでしょう。責任追及されなかった事もあって、現在でも膨大な税金を投入して巨大な再開発事業が為されている都市も結構見受けられます。そして、箱ものを沢山作る再開発事業の多くが失敗に終わっています。膨張を止めて縮小し始めた都市は、巨大に膨らんでしまって膨大な費用のかかるインフラを抱えてしまい、その管理が大きな問題となっています。

人口増加、経済成長を前提に拡大の為の器を作る都市計画は既に時代遅れです。(アベノミクスはそれを狙っているから愚の骨頂です。)都市への人口集中が薄らぎ、都市の成熟を目指した都市型時代に入ったと言われて久しいですが、現在の日本は、さらに人口減少が進み、都市を縮小し、都市部を広げていった郊外から撤退する時期に来ています。縮小、撤退を前提とする時代に入ったのです。『都市の縮退』と呼ばれています。「縮退」と言う用語は、国交省の造語と言われますが、響きがネガティヴなので(・・統計力学用語の「縮退」[degenerate]を想起しますが、個人的にはネガティヴな感じは致しません。・・)最近ではコンパクトダウン、コンパクト・シティ政策、市街地のダウン・サイジング・・と言った言葉が使われるようになったようです。都市のダウンサイジングは必要な流れであると思いますが、巷で言われているダウンサイジングはまだまだ甘過ぎると感じています。
このサイトではかなり以前に『都市考』としてシリーズで論じてきましたが、・・【都市の存続条件】,【循環型都市 】・・・現代の都市は、周りの遥かに大きな地域の環境(田舎、山、海、森林・・)に依存して成り立っています。周りの環境から資源を吸収し、廃棄物を出して、その存在を保っているのです。外部とのやり取りが途絶えたら、都市は、新陳代謝が出来なくなった生物のように、すぐに死を迎えるでしょう。・・・
都市はどのくらいまで縮小すべきかと言えば、ずばり、自給自足出来る規模にまででしょう。即ち、コンクリートで固められた、いわゆる「都市化地域」はあまり無く、生態系もしっかり維持された田園地帯や森や林もある都市にまで縮退すべき・・と言う事です。・・・「それはダウンサイジングでは無く、逆都市化、田舎化だ!」・・と言うのならば、否定しません。今流行りの、ただコンパクトに縮小しただけで、生態系と調和せず、自給自足も出来ないような「コンパクトダウン」しただけの都市ならば、その都市は滅びる事でしょう。・・・定量的な未来予測は「禁句」としている私ですが、周りの環境に依存し収奪する現代型の都市は、21世紀の早い時期に終焉を迎えるでしょう。


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【2014/02/11 21:30】 | 都市/文明 トラックバック(0) |

縮小の目安
guyver1092
 アマゾンて見つけたのですが、「滅亡へのカウントダウン」と言う本の書評で、地球の定員は20億人ほどとの記述があるようです。これからは石油が使えなくなっていくのは確実ですから、都市を維持する輸送力の低下は不可避です。あとは、農業のエネルギー産出比がどの程度になるかですね。この比率により、農村に必要な人口と農民が支えられる人口が計算出来ます。あと、気をつけなければいけないのは、地力を収奪していないかをかなり厳しく見積もらなければならないと考えます。理由は、古代文明は地力を収奪しすぎて自滅しているからです。ちなみにその跡地はほとんどが砂漠だそうです。
 いずれにしても、現在のドーピングされた頭で思考する現代の指導者に任せておいては、碌なことにならないでしょうね。

Re:縮小の目安
雑草Z
>地球の定員は20億人ほどとの記述

これは、guyver1092 さんとこれまで何度か議論しましたが、生活の仕方にも拠るでしょう。今のアメリカや日本並みの生活なら、それこそ10億でも過剰でしょうね。

>石油が使えなくなっていくのは確実ですから、都市を維持する輸送力の低下は不可避

日本の政府も都市の行政も、この点をしっかり把握してないからいまだに縮小を無視した都市の再開発のような事が為されています。将来重いお荷物になる事は目に見えてます。

>地力を収奪していないかをかなり厳しく見積もらなければならない

その通りですね。アメリカはかなり地力を落として表土が流出してますね。このアメリカの指導の元、戦後日本の農業も地力を落とす方向に来てしまいましたね。アメリカのアグリバイオ会社は最悪です。

>現在のドーピングされた頭で思考する現代の指導者に任せておいては、碌なことにならない

経済成長時代の遺物は一掃しなければなりませんね。

 * *** ***** *** *

センセーショナルなタイトルにちょっと警戒しつつ

『滅亡へのカウントダウン』の書評観てみましたが、まともな内容の本のように感じます。しっかり『成長の限界』を踏まえているようです。

guyver1092さんは、読まれる御予定ですか?


Re:センセーショナルなタイトル
guyver1092
 『滅亡へのカウントダウン』は買うつもりです。この本は最近、『文明崩壊』の類の検索ワードを検索した時に引っかかったのをカートに保存してあるのです。

 話は少しずれますが、以前に『古代日本の超技術』というタイトルの本が引っかかったことがあります。本の説明とか、書評を読んだところ、まともな本でした。少し迷って、結局買いましたが、それなりに楽しめました。特に二章の日本古来の木造加工技術と、三章の"呼吸する"古代瓦は、技術の退化を論じていて、唸るものがありました。

Re:Re:センセーショナルなタイトル
雑草Z
 センセーショナルなタイトルと書きましたが、このくらい書いても気がつかない人の何と多い事!!ノストラダムスの予言の類とは違って理性で考えれば大きな確率で起こり得る恐ろしい差し迫った現実なのですが・・・

 ・・では、私も購入致しましょう。書評も書く事になるかも知れませんね。・・ guyver1092 さんが書かれたほうが説得力があるかも知れませんね。

その前に、この本の前提となる「成長の限界」三部作の最初の一冊も最近読み終わりましたので、書評を描く予定です。

>『古代日本の超技術』というタイトルの本

も読む価値がありそうですね。槌田敦さんの本を大体読んでしまった後は、次に読むべき物が無いような、一瞬残念な感じでしたが、そんな事は無く、読むべき名著は沢山あって、時間が足りないですね。


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この記事へのコメント
縮小の目安
 アマゾンて見つけたのですが、「滅亡へのカウントダウン」と言う本の書評で、地球の定員は20億人ほどとの記述があるようです。これからは石油が使えなくなっていくのは確実ですから、都市を維持する輸送力の低下は不可避です。あとは、農業のエネルギー産出比がどの程度になるかですね。この比率により、農村に必要な人口と農民が支えられる人口が計算出来ます。あと、気をつけなければいけないのは、地力を収奪していないかをかなり厳しく見積もらなければならないと考えます。理由は、古代文明は地力を収奪しすぎて自滅しているからです。ちなみにその跡地はほとんどが砂漠だそうです。
 いずれにしても、現在のドーピングされた頭で思考する現代の指導者に任せておいては、碌なことにならないでしょうね。
2014/02/14(Fri) 19:59 | URL  | guyver1092 #-[ 編集]
Re:縮小の目安
>地球の定員は20億人ほどとの記述

これは、guyver1092 さんとこれまで何度か議論しましたが、生活の仕方にも拠るでしょう。今のアメリカや日本並みの生活なら、それこそ10億でも過剰でしょうね。

>石油が使えなくなっていくのは確実ですから、都市を維持する輸送力の低下は不可避

日本の政府も都市の行政も、この点をしっかり把握してないからいまだに縮小を無視した都市の再開発のような事が為されています。将来重いお荷物になる事は目に見えてます。

>地力を収奪していないかをかなり厳しく見積もらなければならない

その通りですね。アメリカはかなり地力を落として表土が流出してますね。このアメリカの指導の元、戦後日本の農業も地力を落とす方向に来てしまいましたね。アメリカのアグリバイオ会社は最悪です。

>現在のドーピングされた頭で思考する現代の指導者に任せておいては、碌なことにならない

経済成長時代の遺物は一掃しなければなりませんね。

 * *** ***** *** *

センセーショナルなタイトルにちょっと警戒しつつ

『滅亡へのカウントダウン』の書評観てみましたが、まともな内容の本のように感じます。しっかり『成長の限界』を踏まえているようです。

guyver1092さんは、読まれる御予定ですか?
2014/02/15(Sat) 16:18 | URL  | 雑草Z #SAV8FvZY[ 編集]
Re:センセーショナルなタイトル
 『滅亡へのカウントダウン』は買うつもりです。この本は最近、『文明崩壊』の類の検索ワードを検索した時に引っかかったのをカートに保存してあるのです。

 話は少しずれますが、以前に『古代日本の超技術』というタイトルの本が引っかかったことがあります。本の説明とか、書評を読んだところ、まともな本でした。少し迷って、結局買いましたが、それなりに楽しめました。特に二章の日本古来の木造加工技術と、三章の"呼吸する"古代瓦は、技術の退化を論じていて、唸るものがありました。
2014/02/16(Sun) 19:52 | URL  | guyver1092 #-[ 編集]
Re:Re:センセーショナルなタイトル
 センセーショナルなタイトルと書きましたが、このくらい書いても気がつかない人の何と多い事!!ノストラダムスの予言の類とは違って理性で考えれば大きな確率で起こり得る恐ろしい差し迫った現実なのですが・・・

 ・・では、私も購入致しましょう。書評も書く事になるかも知れませんね。・・ guyver1092 さんが書かれたほうが説得力があるかも知れませんね。

その前に、この本の前提となる「成長の限界」三部作の最初の一冊も最近読み終わりましたので、書評を描く予定です。

>『古代日本の超技術』というタイトルの本

も読む価値がありそうですね。槌田敦さんの本を大体読んでしまった後は、次に読むべき物が無いような、一瞬残念な感じでしたが、そんな事は無く、読むべき名著は沢山あって、時間が足りないですね。
2014/02/16(Sun) 20:08 | URL  | 雑草Z #SAV8FvZY[ 編集]
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