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2014-02-05 00:01
生きる上での生活必需品の種類は少なければ少ないほどいいでしょう。衣食住に必要な最低限のみでいい筈です。あれもこれも生活必需品と考えさせられている現代社会は、「便利」と言うよりも、「作り出されたニーズによってがんじがらめに縛られている」といったほうがいいかも知れません。20世紀頃から「快適で便利な生活のために・・・」と言う謳い文句で、社会に導入されてきたものが、いつの間にか生活必需品と考えられるようになって仕舞いました。照明器具、洗濯機、掃除機、自家用車、携帯電話、ヘアドライアー・・・(ちなみに私はヘアドライアーを使いませんが、そのことを珍しがられました・・・)・・・枚挙に暇が御座いません。個人のものでなければ、色々なインフラが生活必需品と考えられてきました。上下水道、道路、駐車場、発電所、ゴミ処理場・・・・導入当初から、「将来は生活必需品」になると言われたものまであります。
過去に記事にしています。【ニーズを作る愚かさ】2007-3-9 ,【ニーズ開拓なんてするよりも】2009-1-21
実際本当に必要なかったものを「ニーズの開拓」によって「必需品」に仕立てられて仕舞ったとんでもない例をいくつか挙げてみましょう。

先ずは自動車。
アメリカは、広大で鉄道が発達しなかったので、自動車が普及し始めた当初から自家用車が生活必需品のように思われていたようにも見えますが、そうではありません。実は自動車会社によって無理矢理作られたニーズだったのです。昔の西部劇などには鉄道を敷く作業風景や鉄道を走る列車が良く出てきます。かつてアメリカの人口2500人以上の都市には全て電車が走っていて、庶民の足の中心は電車だったのです。そこで、大手自動車会社が車を売るために鉄道を買収して鉄道網を破壊して、自動車を生活必需品に仕立て上げたのです。【GMはどうやって巨大企業にのし上がったか?】2009-6-13 で述べました。つまり、電車に乗られては自動車の販売が伸びないからと、公共交通手段である鉄道を破壊したのです。・・・・これを「公正な自由競争、需要と供給の適正な関係」と呼べるでしょうか?・・「需要を無理やりに作った」というべきでしょう。ここまであからさまに酷くはありませんが、現在の日本でも似たような事が行われてきました。田舎町では、鉄道やバスなど公共交通機関がどんどん廃止されマイカー社会に移行してきました。ハイブリットカーだろうが電気自動車だろうが、家庭ごとに自家用車を持つ事は持続可能ではありません。一家一台でも持続不可能なのに、田舎では、大人一人一台の時代に突入しています。自動車がなければ通勤も買い物もままならない構造に社会が作りかえられて来たのです。自動車によるエネルギーと資源の消費は半端では御座いません。資源の枯渇の一因にもなりましょうし、酸性雨をはじめとした様々な環境汚染の原因にもなっています。

次に農薬と化学肥料
作物の害虫駆除の為に投入された農薬は、戦争中の化学兵器(毒薬等)会社が、戦争が終わって使いものにならなくなったその技術を虫殺しに応用し、ニーズを作り出したものです。化学肥料も化学会社が儲ける為に作り出したものでしょう。どちらも農業の「必需品」にされて来ました。その為に生態系が破壊され、農地が流失し、毎年広大な農地が農業不可能な不毛地帯に変わって砂漠化を始めています。【農薬は本当に必要であったのだろうか?】2013-8-29

そして、最悪のニーズの創造が、【原発ニーズ】2011-6-11です。原子力発電は現在行われている発電方式の中で最も危険な事は誰でも知っていますが、そればかりでは無く、最も非効率で、資源の浪費に繋がる愚方式です。国策として用地買収から地元民の懐柔策まで税金を大量に投入されて来ました。原発ニーズを作り出す為に、本来電力には向いていない非効率な発熱や発動のエネルギーにどんどん電力が使われるようなシステムが出来上がってしまいました。オール電化住宅を推進したり深夜電力を利用させたり、電力を浪費的に使うニーズを作り出して来ました。それでも現在、原発が無くても電気は足りる状態です。・・確かに現在原発が無くとも電力は足りています。そして、再稼働なんて言っているどころでは無いのです。日本中の原発の燃料プールの使用済み核燃料はほぼ満杯状態なのですから、これから再稼働すれば日本は非常に危険な状況に追い込まれるだけです。

日本では第二次世界大戦後、様々な「不要な」ニーズが作られてきました。消費を美徳とプロパガンダする広告代理店が企業の要望(ニーズ)によって、どんどん「不要な」ニーズを開拓してきたのです。国内最大手の広告代理店は、「もっと使わせろ、捨てさせろ、無駄使いさせろ・・・」という事を社訓として、(【消費拡大の本質】2007-5-18)
本来全く生活には必要ない代物を「生活必需品化」して、ニーズを作り出してきました。現在これらの作られてしまったニーズの呪縛によって、経済成長が必要だと洗脳され、洗脳された愚かな人々は経済成長が経済の閉塞状況をも打開すると信じているのです。残念なことにこれがいまだに現代社会の主流派です。(国によっては、そろそろ主流では無くなってきていますが、日本ではまだまだ主流です。・・・この典型例のアベノミクスがいまだに多くの国民に支持されています。嘆かわしい事です・・・。)

現在無責任で強欲な広告代理店や資本家、財界によって無理矢理作り出されてしまったニーズによって社会は呪縛状態にあります。非常に大きくて深刻な、抱えきれない重荷を背負わされて仕舞いました。
いつか支払わせられる事が明らかであったこれらの付けは、経済優先策の過去の政府によって先送りされ、より深刻化して来ました。そしてついに先送り不可能となり支払わせられ始めているのです。これからの子孫はこれらの付けを支払い続けなければならないのです。
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【2014/02/05 00:01】 | Economic Fascism トラックバック(0) |

文明の暴走
guyver1092
 なぜ、ニーズを作るのかと言えばそれをしないと、資本主義が維持できないからでしょうね。
 困ったことに、せっかく作っても効果は持続しませんから、しばらくするとまた新しいニーズを作らなければならなくなります。これをしないと、失業者が増えて、場合によっては、社会が維持できなくなります。支払う代償は、子孫の生命です。具体的には、子孫が生きていくために必要な生態系が劣化します。地球の定員削減です。なんのことはない、子孫の命を今の人間が使いきっているだけです。今死ぬか、将来死ぬかの違いです。将来死ぬのを選択するしかないと考えるのは、文明の暴走といいます。


Re:文明の暴走
雑草Z
    guyver1092さん

 しっかり簡潔に、「ニーズの創出」の本質をまとめて戴き、有難う御座います。このまとめで必要十分ですね。

>せっかく作っても効果は持続しませんから、しばらくするとまた新しいニーズを作らなければならなくなります。

これが経済成長主義の特徴ですね。理性で考えれば十分に愚かな事は明らかなのに、いまだにこの手法が主流ですね。その酷い典型例がアベノミクスですね。

>将来死ぬのを選択するしかないと考えるのは、文明の暴走といいます。

なるほど、面白い定義です。言い得て妙です。


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コメント
この記事へのコメント
文明の暴走
 なぜ、ニーズを作るのかと言えばそれをしないと、資本主義が維持できないからでしょうね。
 困ったことに、せっかく作っても効果は持続しませんから、しばらくするとまた新しいニーズを作らなければならなくなります。これをしないと、失業者が増えて、場合によっては、社会が維持できなくなります。支払う代償は、子孫の生命です。具体的には、子孫が生きていくために必要な生態系が劣化します。地球の定員削減です。なんのことはない、子孫の命を今の人間が使いきっているだけです。今死ぬか、将来死ぬかの違いです。将来死ぬのを選択するしかないと考えるのは、文明の暴走といいます。
2014/02/06(Thu) 22:12 | URL  | guyver1092 #-[ 編集]
Re:文明の暴走
    guyver1092さん

 しっかり簡潔に、「ニーズの創出」の本質をまとめて戴き、有難う御座います。このまとめで必要十分ですね。

>せっかく作っても効果は持続しませんから、しばらくするとまた新しいニーズを作らなければならなくなります。

これが経済成長主義の特徴ですね。理性で考えれば十分に愚かな事は明らかなのに、いまだにこの手法が主流ですね。その酷い典型例がアベノミクスですね。

>将来死ぬのを選択するしかないと考えるのは、文明の暴走といいます。

なるほど、面白い定義です。言い得て妙です。
2014/02/06(Thu) 22:43 | URL  | 雑草Z #SAV8FvZY[ 編集]
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