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2012-12-05 00:01
 現在の世界情勢をみる限り、人類社会は文明崩壊に向けてますます加速しているように感じますが、これを回避するための参考として、江戸時代の日本がいかにして文明崩壊の危機を乗り切ったかを、ジャレド・ダイアモンドの「文明崩壊」[下巻第9章]、その他の書籍から考えてみたいと思います。

 よく、循環型社会の一つの理想として江戸時代が語られますが、江戸時代のすべての時代が循環型社会であったのではないのです。たとえば江戸時代の人口は、戦国時代が終わった1615年の段階で1227万人でした。そして1720年頃まで人口は増加し続け、この時代に3128万人まで増えてしまったのです。この人口増は、新田開発、生産性の高い作物の導入(ジャガイモとサツマイモ)、病気の蔓延が少なかったこと等のさまざまな要因かうまく重なり合ったことによります。
 しかし、この人口増加は森林資源の枯渇をもたらし、これにより木材、燃料、飼料用の木の不足、巨大建造物が建設不能、土壌侵食による洪水等により、作物の生産量低下を引き起こし、飢饉が何度も起こりました(17世紀後半以後。明暦の大火ごろからでしょう)。この事態は、村同士、村内部、大名同士、大名と幕府が森林を取り合う等の、さまざまな社会不安を引き起こしました。
 日本の森林破壊は、西暦800年ごろの畿内盆地を皮切りに、時代を追うごとに伐採範囲を拡大し、1000年には四国、1550年には国土の四分の一まで伐採が進んでいました。そして秀吉、家康等の権力者の権威の象徴としての巨大建造物、城下町と都市の誕生、火災の復興による需要等により、本土の森林資源は枯渇に向かい、1678年には北海道の森林に目を向けざるを得ないほどまでになっていました。1710年にはついに、主要三島と、北海道南部の手近な森林はほぼ消失し、急斜面や近づきにくい地域、江戸時代の技術では労力や費用がかかりすぎて伐採不可能な場所だけに原生林が残っている状態にまでなっていました。日本は文明崩壊寸前まで追い詰められていたのです。
 この危機に対して警鐘を鳴らした事件があります。振袖火事とも呼ばれる、明暦の大火(1657年)です。この火事からの首都再建のための木材の需要は、おそらく日本の山々の風景を一気に塗り替えてしまったことでしょうし、これを原因とする水害及び飢饉も多発したのではないでしょうか。幕府は森林消失に対して大きな危機感を抱いたことでしょう。これ以後、幕府はさまざまな対策を講じ、文明維持に成功します。
 まず、1660年代には社会のあらゆる階層において森林の利用を規制する全国的な取り組みを開始しました。これらの中には、江戸城天守閣の再建断念、本丸御殿の再建延期も含まれているのでしょう。
木材供給の歴史/火災と再建

 また、1666年には森林伐採による土壌侵食、河川の沈泥、洪水の危険性を警告し、植林を促す布告を行っています。そして森林再生のために伐採された土地を閉鎖する、焼畑による農法の禁止、木材の切り出し及び放牧の制限等を行いました。これに合わせて諸大名も幕府とほぼ同じ森林政策をとりました。また、これ以外の地元の共有の森林では、入会と呼ばれる権利の制限が発達し、森林を持続的に利用する枠組みが出来ました。
木材の消費を抑制するために、森林資源の目録を作り資源として管理する、各地に番所を設け運搬を監視する、消費段階では、社会的地位ごとに消費できる上限を設けました。吉宗をはじめとする歴代将軍の倹約令も森林保全の為との面もあったのでしょう。
また、積極的に森林を増やし土壌浸食を防ぐために、林学者たちが観察と実験を繰り返し、1697年には「農業全書」という日本独自の科学的な森林管理の方法が、書籍としてまとめられ活用されました。また、石炭も一部地域で利用され、木材消費を抑制しています。
筑豊炭田 江戸時代までの歴史

 これらの政策は、国民の生活に対しても様々な影響を及ぼしました。木材及び森林の利用の上限を満たすため、建築物が軽量なものに変わり、炊事炉が熱効率のよいかまどに変わりました。干鰯等の魚類を肥料とすることも始まりました。暖房も家全体を温める方法から、火鉢で人を温めるようになりました。また漁網の改良、遠洋漁業の開始、北海道から輸入を増やす等、外部からの食糧調達も行われ始めました。また人口もゼロ成長になり、1721年から1828年の間はほとんど増えませんでした。
 日本人口半減、明治時代に戻る!

ジャレド氏は、享保の改革あたり以降の人口ゼロ成長は、晩婚化、授乳期間の延長による授乳性無月経、避妊、堕胎、嬰児殺より達成され、それは「それぞれの夫婦が食料等の資源の不足を認識して対応した」と分析しています。証拠として、江戸時代の出生率の上昇と下降が米価の上昇と下降に連動していることを上げています。以下のページによると新田開発が限界に達し、耕地面積が増えなくなったのがこの時期です。
 農業と人口 ⑥ 江戸時代

また、ジャレド氏は、日本は強固な上意下達型の強固な社会であったので、幕府の方針が全国にいきわたったと分析していますが、最近の江戸時代の研究によると、幕府は絶対的権力で君臨していたのではなく、事前の根回しで各藩が従うかを見極めたうえで命令を出していることから、各藩も幕府と同じ危機感を抱いたからこそこれらの命令が実行されたのではないでしょうか。その他、日本が独自で発達させた森林管理法は、樹木を数十年かけて成長する作物とみなす概念を発達させましたが、この延長として数十年以上先まで考える経済政策を、少なくとも幕府、大名、森林所有者に共有させたのではないでしょうか。分地制限令が1673年に出されていますが、
江戸幕府の法は農民がつくらせた!?分地制限令のページを見る限り、農民も将来を見据えて自制しているように見受けられます。

江戸幕府の法は農民がつくらせた!?分地制限令
 限られた資源の中で、長期的な生活設計を考え、その中で最良の生活をしようとした結果が、資源循環型社会であったのでしょう。そのためにさまざまな資源回収サービスが出現しました。また、江戸内では車で荷物を運ぶことが禁止されていました。これらは、仕事の分け合いとして働き、社会不安の防止に貢献したのでしょう。

 これらから考えると、文明を存続をさせるためには、エネルギー、資源の供給を長期的に予測し、エネルギーの範囲で社会内部での資源の分配を行うことが必要という結論になるでしょう。現代文明はどこまで、これらの視点を持って動いているのでしょうか。

その他の参考文献
槌田敦著書多数
江戸の真実
江戸・キューバに学ぶ”真”の持続型社会


 +  +++    +++++      +++++    +++  +

かなり以前から、循環型社会の理想に近い形として江戸時代を描いてみたいと考えていましたが、この度このサイトの常連の guyver1092さんが独特の切り口で大作を描いて下さいましたので掲載させて頂きました。非常に参考になる内容です。環境負荷が制御不可能なくらいに膨れ上がり、文明崩壊の兆しが至る所に出現している現在、非常に重要な視点です。来る選挙でも本当は、このような視点が非常に大切ですが、残念ながら日本人の一番の関心は経済対策のようです。
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【2012/12/05 00:01】 | 都市/文明 トラックバック(0) |

現代日本人のほうが愚かなようですね。
雑草Z
色々知らなかった事も捕捉されていて読み応えがありました。

>エネルギー、資源の供給を長期的に予測し、エネルギーの範囲で社会内部での資源の分配を行うことが必要という結論

この結論の通りですね。もっと具体的に言えば、供給の長期的予測は安定的なものであって、再生可能なものばかりでの供給であり、右肩上がりではありませんし、あり得ませんね。

意外だったのは、

>暖房も家全体を温める方法から、火鉢で人を温めるようになりました。

の件です。家全体を暖める方式は、現代に現れたしょうもないエネルギー浪費暖房だと思っていました。かつては全館暖房方式だったのが、江戸時代に局所暖房にしたのですね。炬燵もこの頃でしょうか?・・・炬燵は局所暖房として非常に優れていると思います。足元を温める頭寒足熱で理想的です。発熱に電気を使用する事は愚行ですが、炬燵なら電気の使用も認めても良いかと思います。

Re:現代日本人のほうが愚かなようですね。
guyver1092
 化石燃料が枯渇した後は、地球の面積を上限に、森林増加があれば、その間は右肩上がりでしょうが、それ以後は物理的に不可能ですね。
 江戸時代には貨幣経済が農村に浸透するに従い、農民に負担がかかるようになったらしいので(学校の授業でも習った記憶があります)、エネルギー、資源の適正な分配は、プラス金利の貨幣システムでは不可能なのでしょうね(時間がたつにつれ、価値が下がる食料品等と、金利がついて価値が上がる貨幣の価格差を使って収奪されたのでしょう)。
 家全体の暖房は私も知りませんでしたが、46ページ7~8行目に載っていました。炬燵は載っていませんでしたね。どこで読んだか記憶がありませんが、電気炬燵は非常に暖房効率が高いそうです。

Re:Re:現代日本人のほうが愚かなようですね。
雑草Z
日本でも西欧でも、もともと、燃料としての木が不足したから化石燃料、石炭を代替に使ったわけです。燃料としての木から石炭に移行した時期は、現代と比べて人口も一人当たりのエネルギー消費量も数分の一・・ところによっては数百分の一だったでしょうから、現在の人口と一人あたりのエネルギー消費量を維持しながら木を中心としたバイオエネルギーに移行したら、森林が増えたとしても、途端に木は切り倒され尽くして森林は消滅するでしょう。バイオエネルギーへの代替以前に人口とエネルギー消費を桁違いに減らさなければなりません。だから、バイオエネルギーで右肩上がりは実現不可能でしょう。
ジャレド・ダイアモンドは、伐採を減らす事を『消極策』、生産を増やす事を『積極策』・・・と呼んでいますが、『消極策』のほうが大切だと思います。ジャレドは消極策をnegativeと捉えて表現したのでは無く別な単語を用いたのではないかと思いますが、passiveでも受け身過ぎますが・・原書を確認したいものです。

>エネルギー、資源の適正な分配は、プラス金利の貨幣システムでは不可能

ここのところ大切です。以前にも書いて頂きましたが、御説明を宜しくお願いします。

「文明崩壊」の第9章、この前書いた記事【深刻な人口問題】を書く為に前半を読み直しましたが、今回の guyver1092 さんの記事を受けて、後半も読み直しました。細かな忘れていた部分沢山あって新鮮でした(笑)。名著ですので、他の章も読み直ししたいものです。第11章のドミニカ共和国のパラゲール大統領のところが特に気に入っています。

Re:Re:Re:現代日本人のほうが愚かなようですね。
guyver1092
>バイオエネルギーで右肩上がりは実現不可能でしょう。 
 そうですね。現実的には右肩上がりは不可能ですね。できるとしたら、突然人類の人口が千分の一に急減するという事態でもない限り無いでしょうね。

>ここのところ大切です。以前にも書いて頂きましたが、御説明を宜しくお願いします。
 再度説明します。商品は、時間とともに価値が下がりますが(腐る、錆びる等)、お金は預金しておくと、利子がつきます。どちらの状態で持っているほうが有利かは誰でもわかりますね。そして立場の強いものがこの価値の差を利用して、お金を吸い上げています。交換するお金がなくては、お金のないところに資源もエネルギーも配分はされないですね。
 ちなみに歴史的な傾向は、プラス金利の社会では、人々は短期的な戦略をもって行動し、マイナス金利の社会では長期的な戦略をもって行動するそうです。

マイナス金利
雑草Z
 このマイナス金利の社会の事は、以前にguyver1092 さんに御紹介頂き初めて知りました。実験的であれ、半世紀以上前にマイナス金利が試みられた地域がある事も驚きですね。

>立場の強いものがこの価値の差を利用して、お金を吸い上げています。

彼ら、財界の金融業者が金利で儲ける為に経済成長が利用されていますね。経済成長主義の本質はそんな情けないものでしょう。

>歴史的な傾向は、プラス金利の社会では、人々は短期的な戦略をもって行動し、マイナス金利の社会では長期的な戦略をもって行動する

これは理性で考えれば当然の帰着点でしょうね。
 脱成長を主張する私でも、マイナス金利社会は想像しにくいですが、経済成長主義が破綻しようとしている現代でも、実践してみたいものです。

Re:マイナス金利
guyver1092
 物、サービスは実体として存在しており、いわば物理的存在です。お金はいわば約束で、観念的存在です。この約束と、事実としての物、サービスの総量は、現在どんどん乖離が進んでいます。いずれ破たんすると考えます。マイナス金利のお金だけの社会でも、物、サービスの総量と、お金の総額の乖離があれば、やはり最終的には破綻するのではと考えます。だから物、サービスの総量とお金の増額は一致していなければならないと考えます。

 古代エジプトはマイナス金利社会だそうで、古代エジプトの歴史を研究している人に聞けばイメージがつかめるかもしれませんね。ちなみに、江戸時代の日本も部分的にマイナス金利社会なので、ある程度は近いものがあるのではと考えています。もし、江戸時代が完全マイナス金利社会だったとすれば、豪商が発生せず、徳政令を出さずに済んだ社会になっていたのでは?と考えています。

視点を変えてみる必要性。
でなしNo.146
>日本が独自で発達させた森林管理法は、樹木を数十年かけて成長する作物とみなす概念を発達させましたが、この延長として数十年以上先まで考える経済政策を、少なくとも幕府、大名、森林所有者に共有させたのではないでしょうか。


私はこの部分に、非常に共感いたしました。
現代人は、寿命が延びたくせに長期的視野は失ってしまったように感じております。
個人的には、後の世代のことを考えて社会を良くしたいと常々思っています。

たとえば、「新年の目標をたてる」という概念はかなり一般的ですが、「10年後までにどうすればいいのか?」とか、「20年後にはどうするべきか?」といった視点を持っている人は多くはありません。


現代人は原発に代表されるような、驚くほど短期の視点しか持っておらず、そのせいでいろんなものに振り回されているような気もしています。
(原発の使用後燃料の処理や廃炉の管理について話をすると、むしろだから止められないんだとか言う輩がいる始末です。今だけよければいいんですね^^;)


また、江戸時代においては日本国内での資源の枯渇の問題でしたが、現代においては地球規模での資源の枯渇が問題になってきています。
日本国内に関わらず地球規模でものを考えて、案を提示できるような視点も必要になります。

ただ、地球規模と言っても、現在の主権国家体制で言えば各国が適切な対応を取れれば結果として地球規模で問題解決に向かうのかもしれません。
それこそ、幕府、大名、森林所有者の世界バージョンと言った感じですかね。

ただ、そこには「利害関係」などもあるでしょうし、この部分をうまく解決して足並みをそろえることが重要になると思います。

Re:長期的視野
guyver1092
 実は日本という国家は、国家戦略がないそうです。これは日本の国家が、短期的利益を追求していればよい企業に完全に支配され、企業の短期的な視点から国家が運営されているからだと考えています。特に現代の企業の姿勢は、視界に入るものすべてを売り払い、自分の儲けにしようという強欲ぶりですので、そのひとつの現われが原発政策でしょう。
 まして地球規模となると、もう絶望的です。世界の国家を見ても、地球規模での環境破壊に対する対策も、二酸化炭素に矮小化され(二酸化炭素問題も本質からずれており、さらに真犯人は別にいると言うでたらめさ)、本当に削減するならまだしも、二酸化炭素排出権事業という金もうけにすり替わるばかばかしさです。
 地球の物理的制約、エントロピー、エネルギー産出比、エコロジカルフットプリント等の制限基礎におき、真に科学的な経済学を構築し、それに基づき政治を行わなければ、人類は、将来確実に地球規模で文明崩壊を起こすでしょう。

Re:Re:長期的視野
雑草Z
>日本の国家が、短期的利益を追求していればよい企業に完全に支配され、企業の短期的な視点から国家が運営されているから

guyver1092さんの御指摘通りだと思います。そして、国民の多くも短期的利益を追及している状態でしょう。選挙の投票も、短期的に経済的に自分の利益になる党を選択のメインに考えている人が多いように感じます。これが自由経済、資本主義の本質かもしれません。

>人類は、将来確実に地球規模で文明崩壊を起こすでしょう。

現状を見る限り回避は難しいでしょうね。



Re:資本主義
guyver1092
 プラス金利の社会を極限まで追求すると、金融資本主義になるのでしょうね。束ねられる力が過去の文明の何よりも大きく、結果、破壊力が強くなっていますね。人間の短期的利益追求も、ネット取引で買ってすぐ株を売るなどのデイトレードがどんどん増えているようですね。江戸時代の日本とは全く逆の思考方法ですね。
 望みがあるとすれば、環境を破壊しつくす前に、金融資本主義が自壊するぐらいですね。あまり期待できませんが。

>日本人口半減、明治時代に戻る!
雑草Z
    guyver1092さん

 この記事はかなり奥が深く、何度か読み直してみました。リンクのページも内容が沢山です。
 今回、
>日本人口半減、明治時代に戻る!
のリンクを読みなおしましたが、前にも感じた通り、このリンクの主張には全く賛同出来ません。
 guyver1092さんも、「日本の人口推移予測」の内容だけを示したかっただけで、決してこの記事の著者の意見には賛成していないでしょう。つまり、100年後の人口の最も可能性の高い(・・と言っても、定量的な未来予想ですから私は殆ど信頼していませんが・・)中位推移で、人口はピーク時の37%の4771万人という予測に関する意見です。著者は、社会が縮小して活力が無くなる事を心配していますが、お気楽な心配だと思います。そこまで人口が減少しても、しっかり食料が供給出来る可能性は低いでしょう。人口減少を食い止めた結果、食料の争奪戦が始まったり餓死者が出る方の心配が出来ないのはお気楽過ぎます。人口減少は歓迎すべきです。減少と言っても江戸時代よりは多いのですから。
そこまで考えが至らないのは浅はかでしょう。成長の限界や「過剰」と言う事を考えられない人が多い、愚かな社会になってしまいました。guyver1092さんは、この事に関して如何お考えですか?

Re:日本人口半減、明治時代に戻る!
guyver1092
 実はこのページの記事は、掲載されてから読みました。おっしゃるように、私が欲しかったのは、人口推移のグラフのみです。グラフ自体は他にもいくつか見つけたのですが、人口増加がストップした時代が記載されていたのはこれでしたのでこれを採用しました。(享保の改革との注釈があったのがこのページ)
 読んだ後で、失敗したなと思いました。

 人口の減少について、ほとんどの人は、指数関数の幻想にとらわれているので、本質とは違う心配をしてしまうのでしょうね。この幻想を打ち破ることが出来れば、人類の未来に光がさすと考えます。

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コメント
この記事へのコメント
現代日本人のほうが愚かなようですね。
色々知らなかった事も捕捉されていて読み応えがありました。

>エネルギー、資源の供給を長期的に予測し、エネルギーの範囲で社会内部での資源の分配を行うことが必要という結論

この結論の通りですね。もっと具体的に言えば、供給の長期的予測は安定的なものであって、再生可能なものばかりでの供給であり、右肩上がりではありませんし、あり得ませんね。

意外だったのは、

>暖房も家全体を温める方法から、火鉢で人を温めるようになりました。

の件です。家全体を暖める方式は、現代に現れたしょうもないエネルギー浪費暖房だと思っていました。かつては全館暖房方式だったのが、江戸時代に局所暖房にしたのですね。炬燵もこの頃でしょうか?・・・炬燵は局所暖房として非常に優れていると思います。足元を温める頭寒足熱で理想的です。発熱に電気を使用する事は愚行ですが、炬燵なら電気の使用も認めても良いかと思います。
2012/12/06(Thu) 19:53 | URL  | 雑草Z #SAV8FvZY[ 編集]
Re:現代日本人のほうが愚かなようですね。
 化石燃料が枯渇した後は、地球の面積を上限に、森林増加があれば、その間は右肩上がりでしょうが、それ以後は物理的に不可能ですね。
 江戸時代には貨幣経済が農村に浸透するに従い、農民に負担がかかるようになったらしいので(学校の授業でも習った記憶があります)、エネルギー、資源の適正な分配は、プラス金利の貨幣システムでは不可能なのでしょうね(時間がたつにつれ、価値が下がる食料品等と、金利がついて価値が上がる貨幣の価格差を使って収奪されたのでしょう)。
 家全体の暖房は私も知りませんでしたが、46ページ7~8行目に載っていました。炬燵は載っていませんでしたね。どこで読んだか記憶がありませんが、電気炬燵は非常に暖房効率が高いそうです。
2012/12/06(Thu) 21:26 | URL  | guyver1092 #-[ 編集]
Re:Re:現代日本人のほうが愚かなようですね。
日本でも西欧でも、もともと、燃料としての木が不足したから化石燃料、石炭を代替に使ったわけです。燃料としての木から石炭に移行した時期は、現代と比べて人口も一人当たりのエネルギー消費量も数分の一・・ところによっては数百分の一だったでしょうから、現在の人口と一人あたりのエネルギー消費量を維持しながら木を中心としたバイオエネルギーに移行したら、森林が増えたとしても、途端に木は切り倒され尽くして森林は消滅するでしょう。バイオエネルギーへの代替以前に人口とエネルギー消費を桁違いに減らさなければなりません。だから、バイオエネルギーで右肩上がりは実現不可能でしょう。
ジャレド・ダイアモンドは、伐採を減らす事を『消極策』、生産を増やす事を『積極策』・・・と呼んでいますが、『消極策』のほうが大切だと思います。ジャレドは消極策をnegativeと捉えて表現したのでは無く別な単語を用いたのではないかと思いますが、passiveでも受け身過ぎますが・・原書を確認したいものです。

>エネルギー、資源の適正な分配は、プラス金利の貨幣システムでは不可能

ここのところ大切です。以前にも書いて頂きましたが、御説明を宜しくお願いします。

「文明崩壊」の第9章、この前書いた記事【深刻な人口問題】を書く為に前半を読み直しましたが、今回の guyver1092 さんの記事を受けて、後半も読み直しました。細かな忘れていた部分沢山あって新鮮でした(笑)。名著ですので、他の章も読み直ししたいものです。第11章のドミニカ共和国のパラゲール大統領のところが特に気に入っています。
2012/12/08(Sat) 16:27 | URL  | 雑草Z #SAV8FvZY[ 編集]
Re:Re:Re:現代日本人のほうが愚かなようですね。
>バイオエネルギーで右肩上がりは実現不可能でしょう。 
 そうですね。現実的には右肩上がりは不可能ですね。できるとしたら、突然人類の人口が千分の一に急減するという事態でもない限り無いでしょうね。

>ここのところ大切です。以前にも書いて頂きましたが、御説明を宜しくお願いします。
 再度説明します。商品は、時間とともに価値が下がりますが(腐る、錆びる等)、お金は預金しておくと、利子がつきます。どちらの状態で持っているほうが有利かは誰でもわかりますね。そして立場の強いものがこの価値の差を利用して、お金を吸い上げています。交換するお金がなくては、お金のないところに資源もエネルギーも配分はされないですね。
 ちなみに歴史的な傾向は、プラス金利の社会では、人々は短期的な戦略をもって行動し、マイナス金利の社会では長期的な戦略をもって行動するそうです。
2012/12/09(Sun) 22:48 | URL  | guyver1092 #-[ 編集]
マイナス金利
 このマイナス金利の社会の事は、以前にguyver1092 さんに御紹介頂き初めて知りました。実験的であれ、半世紀以上前にマイナス金利が試みられた地域がある事も驚きですね。

>立場の強いものがこの価値の差を利用して、お金を吸い上げています。

彼ら、財界の金融業者が金利で儲ける為に経済成長が利用されていますね。経済成長主義の本質はそんな情けないものでしょう。

>歴史的な傾向は、プラス金利の社会では、人々は短期的な戦略をもって行動し、マイナス金利の社会では長期的な戦略をもって行動する

これは理性で考えれば当然の帰着点でしょうね。
 脱成長を主張する私でも、マイナス金利社会は想像しにくいですが、経済成長主義が破綻しようとしている現代でも、実践してみたいものです。
2012/12/10(Mon) 22:28 | URL  | 雑草Z #SAV8FvZY[ 編集]
Re:マイナス金利
 物、サービスは実体として存在しており、いわば物理的存在です。お金はいわば約束で、観念的存在です。この約束と、事実としての物、サービスの総量は、現在どんどん乖離が進んでいます。いずれ破たんすると考えます。マイナス金利のお金だけの社会でも、物、サービスの総量と、お金の総額の乖離があれば、やはり最終的には破綻するのではと考えます。だから物、サービスの総量とお金の増額は一致していなければならないと考えます。

 古代エジプトはマイナス金利社会だそうで、古代エジプトの歴史を研究している人に聞けばイメージがつかめるかもしれませんね。ちなみに、江戸時代の日本も部分的にマイナス金利社会なので、ある程度は近いものがあるのではと考えています。もし、江戸時代が完全マイナス金利社会だったとすれば、豪商が発生せず、徳政令を出さずに済んだ社会になっていたのでは?と考えています。
2012/12/12(Wed) 21:56 | URL  | guyver1092 #-[ 編集]
視点を変えてみる必要性。
>日本が独自で発達させた森林管理法は、樹木を数十年かけて成長する作物とみなす概念を発達させましたが、この延長として数十年以上先まで考える経済政策を、少なくとも幕府、大名、森林所有者に共有させたのではないでしょうか。


私はこの部分に、非常に共感いたしました。
現代人は、寿命が延びたくせに長期的視野は失ってしまったように感じております。
個人的には、後の世代のことを考えて社会を良くしたいと常々思っています。

たとえば、「新年の目標をたてる」という概念はかなり一般的ですが、「10年後までにどうすればいいのか?」とか、「20年後にはどうするべきか?」といった視点を持っている人は多くはありません。


現代人は原発に代表されるような、驚くほど短期の視点しか持っておらず、そのせいでいろんなものに振り回されているような気もしています。
(原発の使用後燃料の処理や廃炉の管理について話をすると、むしろだから止められないんだとか言う輩がいる始末です。今だけよければいいんですね^^;)


また、江戸時代においては日本国内での資源の枯渇の問題でしたが、現代においては地球規模での資源の枯渇が問題になってきています。
日本国内に関わらず地球規模でものを考えて、案を提示できるような視点も必要になります。

ただ、地球規模と言っても、現在の主権国家体制で言えば各国が適切な対応を取れれば結果として地球規模で問題解決に向かうのかもしれません。
それこそ、幕府、大名、森林所有者の世界バージョンと言った感じですかね。

ただ、そこには「利害関係」などもあるでしょうし、この部分をうまく解決して足並みをそろえることが重要になると思います。
2012/12/13(Thu) 10:36 | URL  | でなしNo.146 #89zBIK8s[ 編集]
Re:長期的視野
 実は日本という国家は、国家戦略がないそうです。これは日本の国家が、短期的利益を追求していればよい企業に完全に支配され、企業の短期的な視点から国家が運営されているからだと考えています。特に現代の企業の姿勢は、視界に入るものすべてを売り払い、自分の儲けにしようという強欲ぶりですので、そのひとつの現われが原発政策でしょう。
 まして地球規模となると、もう絶望的です。世界の国家を見ても、地球規模での環境破壊に対する対策も、二酸化炭素に矮小化され(二酸化炭素問題も本質からずれており、さらに真犯人は別にいると言うでたらめさ)、本当に削減するならまだしも、二酸化炭素排出権事業という金もうけにすり替わるばかばかしさです。
 地球の物理的制約、エントロピー、エネルギー産出比、エコロジカルフットプリント等の制限基礎におき、真に科学的な経済学を構築し、それに基づき政治を行わなければ、人類は、将来確実に地球規模で文明崩壊を起こすでしょう。
2012/12/14(Fri) 21:56 | URL  | guyver1092 #-[ 編集]
Re:Re:長期的視野
>日本の国家が、短期的利益を追求していればよい企業に完全に支配され、企業の短期的な視点から国家が運営されているから

guyver1092さんの御指摘通りだと思います。そして、国民の多くも短期的利益を追及している状態でしょう。選挙の投票も、短期的に経済的に自分の利益になる党を選択のメインに考えている人が多いように感じます。これが自由経済、資本主義の本質かもしれません。

>人類は、将来確実に地球規模で文明崩壊を起こすでしょう。

現状を見る限り回避は難しいでしょうね。

2012/12/16(Sun) 22:56 | URL  | 雑草Z #SAV8FvZY[ 編集]
Re:資本主義
 プラス金利の社会を極限まで追求すると、金融資本主義になるのでしょうね。束ねられる力が過去の文明の何よりも大きく、結果、破壊力が強くなっていますね。人間の短期的利益追求も、ネット取引で買ってすぐ株を売るなどのデイトレードがどんどん増えているようですね。江戸時代の日本とは全く逆の思考方法ですね。
 望みがあるとすれば、環境を破壊しつくす前に、金融資本主義が自壊するぐらいですね。あまり期待できませんが。
2012/12/17(Mon) 22:40 | URL  | guyver1092 #-[ 編集]
>日本人口半減、明治時代に戻る!
    guyver1092さん

 この記事はかなり奥が深く、何度か読み直してみました。リンクのページも内容が沢山です。
 今回、
>日本人口半減、明治時代に戻る!
のリンクを読みなおしましたが、前にも感じた通り、このリンクの主張には全く賛同出来ません。
 guyver1092さんも、「日本の人口推移予測」の内容だけを示したかっただけで、決してこの記事の著者の意見には賛成していないでしょう。つまり、100年後の人口の最も可能性の高い(・・と言っても、定量的な未来予想ですから私は殆ど信頼していませんが・・)中位推移で、人口はピーク時の37%の4771万人という予測に関する意見です。著者は、社会が縮小して活力が無くなる事を心配していますが、お気楽な心配だと思います。そこまで人口が減少しても、しっかり食料が供給出来る可能性は低いでしょう。人口減少を食い止めた結果、食料の争奪戦が始まったり餓死者が出る方の心配が出来ないのはお気楽過ぎます。人口減少は歓迎すべきです。減少と言っても江戸時代よりは多いのですから。
そこまで考えが至らないのは浅はかでしょう。成長の限界や「過剰」と言う事を考えられない人が多い、愚かな社会になってしまいました。guyver1092さんは、この事に関して如何お考えですか?
2012/12/31(Mon) 20:01 | URL  | 雑草Z #SAV8FvZY[ 編集]
Re:日本人口半減、明治時代に戻る!
 実はこのページの記事は、掲載されてから読みました。おっしゃるように、私が欲しかったのは、人口推移のグラフのみです。グラフ自体は他にもいくつか見つけたのですが、人口増加がストップした時代が記載されていたのはこれでしたのでこれを採用しました。(享保の改革との注釈があったのがこのページ)
 読んだ後で、失敗したなと思いました。

 人口の減少について、ほとんどの人は、指数関数の幻想にとらわれているので、本質とは違う心配をしてしまうのでしょうね。この幻想を打ち破ることが出来れば、人類の未来に光がさすと考えます。
2013/01/01(Tue) 12:28 | URL  | guyver1092 #-[ 編集]
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