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2009-10-17 00:02
 鳩山首相は、国連本部で開かれた国連気候変動首脳級会合の開会式で演説し、2020年までに温室効果ガスを1990年比で25%削減する新たな日本の中期目標を表明しました。

 政権交代して、民主党政権は予想以上に頑張っています。政権交代して本当に良かった・・・と思っている人は多い事でしょう。私も今のところ、今回の政権交代ははじめの期待以上に評価しています。

 しかし、「温室効果ガス1990年比で25%削減」は戴けません。
そもそも、どうして二酸化炭素などの温室効果ガスをどこかの年と比べて何%削減・・・なんて事を目標にするのでしょう?・・・とりあえずの目標・・・と言うのはわかりますが、それにしても日本に限らず世界中が1990年比何%削減・・・と言う事を目標にする事に非常に違和感を覚えます。1990年比では、ヨーロッパに有利で日本に不利だ・・・と言う事ではありません。目標の立て方が変だと言っているのです。
 「削減」と言う言葉を使っていますが、二酸化炭素が地球温暖化の主因だと仮定すると(・・温室効果が大きいとしても、気温の上昇は二酸化炭素濃度に比例・・・なんてレベルではなく、濃度の対数に比例・・程度のものでしょうが・・・。)温暖化は、年毎の排出量の関数ではなく、累積量・・・現在の大気中の二酸化炭素など温室効果ガスの量の関数になるでしょう。ならば、いくら排出量を減らしても化石燃料を使っている間は大気中の二酸化炭素濃度は増加し続けるのです

 産業革命以前の大気中の二酸化炭素濃度の平均は280ppmとされています。そして、現在は380ppmを超えたとされています。
 各国のCO2排出量の計算もかなりいい加減だと思いますが、カーボンニュートラルなどの分は排出量に入れない筈ですから、例え世界中の二酸化炭素排出量を対1990年度90%削減しても、10%排出していると言う事は、これからも地球大気中の二酸化炭素濃度は増えてIPPCなどが危険だと言っている380ppmよりも増えて行くと言う事です。・・・増やさない為には、光合成で木の中に閉じ込める以外には有効な方法はないでしょう。(・・既に木の中に閉じ込める事も考慮して収支計算しているのではないでしょうか。・・・おわかりの方いればお知らせ下さい・・)だから、結局排出量を0にしなければ、地球の温暖化は早晩やってくる・・・と言う事になりましょう。

 CO2温暖化懐疑派の中には(・・私も一応懐疑派ですが・・)大気中に放出された二酸化炭素は殆ど海に溶けるから大丈夫だ・・・と言う人もかなりいますが、海水が酸性化することはそれはそれで問題があるでしょう。・・・海水が炭酸水になれば生態系に大きな打撃があるでしょう。それに、ヘンリーの法則を出すまでもなく、大気中に増えた分の二酸化炭素が全部海水に溶ける訳ではありません。

 IPPCなど、CO2温暖化に警鐘を鳴らす団体が先ず出すべきデータは、このままのペースでCO2の排出が続けば、100年後に気温が何度上がるか・・・などと言う殆ど信頼性のないシミュレーションの結果ではなくて、化石燃料をどの位使うと大気中の二酸化炭素の濃度がどの位になり、その結果世界の気温がどの位になり、どのような気候になるか・・・そして、だから化石燃料(炭化水素)は累積でどこまでしか使ってはいけない・・・あとどの位排出すると、温暖化の程度はどうなり、被害はどの程度になる・・・と言う事ではないでしょうか?二酸化炭素温暖化説を主張する権威は、気候は定常状態と考え、二酸化炭素濃度などの外部条件だけでシミュレーション可能だ・・・としているわけですから・・

 現在埋蔵されている石油や天然ガスなどのいわゆる化石燃料(炭化水素)が全て使われて二酸化炭を発生した場合、地球の大気の二酸化炭素濃度はどの位になり、その結果各地の気温はどの位上がるか・・と言う事にも言及して欲しいと考えます・・・。これまでのIPCCの論調からすればそこまでいけば人類は破滅でしょうか?
 ・・・この辺の定量的な話はあんまり聞きません。世間への露出が少ないと感じるのは私だけでしょうか?・・・ネットでも、なかなか見当たりません。
100年後の気候をコンピュータでシミュレーション出来ると言うのならば、この手の定量的な事もしっかり予測出来る筈でしょう。

 気候も過去からの連続的なものだから、大気の方程式を使って初期値をしっかり入力し、細かく時間を区切って地球全体の大気数値モデルを時間で積分しなければならない・・・だからスーパーコンピュータを使って多くのデータを入力して時系列的にシミュレートしなければならない・・・と言うのなら・・複雑系カオスの地球に関してそのシミュレーションは全く無力でしょう。・・・だって現にいくらスーパーコンピュータを使っても、一週間先の気象予報だってしっかり予測出来ない事は気象学の常識ですから・・。バタフライ効果はコンピュータシミュレーションでは予測出来ません。


 温室効果ガス削減目標・・・と言うけれど、化石燃料(炭化水素)を使っている間は、地球の大気の二酸化炭素は380ppmからさらに増え続けるのです。産業革命以前の280ppmまで下げる・・と言うのなら、光合成で木の中に炭素を閉じ込めるしか有効な手段はないのです。(かなり世界中を木で覆わなければ不可能でしょう。)二酸化炭素の地下貯留は論外です。

 二酸化炭素温暖化説が本当だとしたら、排出量を25%削減したところで、問題を先送りして、温暖化の時期を何年か遅れさせるだけで、解決になっていません。
 二酸化炭素温暖化説を主張するIPCCなどは、あとどれだけ以上化石燃料(炭化水素)を使ってはいけない・・それ以降は、使用量0にしなければならない・・・と言わなければ、ならないでしょう。・・そうしなければ、地球温暖化は防げない筈でしょう?・・かなりシビアな問題の筈です。
 
その事を危機感を持って主張しないのは、ご自分達も二酸化炭素温暖化の脅威をあんまり信頼していないのでしょうか?
その脅威と早急性のプロパガンダに比べて、世界で行われているCO2温暖化対策は、有効性が少なかったり逆効果のものばかりです。このブログでも何度か言及しています。【CO2温暖化説への見解】 ,【COP13を終えて】 など。

 予防原則・・・と言うのなら、早急に石油文明に終焉を告げ、油田に封印すべきでしょう。
2020年とか決められた日までに何%削減・・・ではなくて、石油をはじめとする化石燃料(炭化水素)の使用をストップする・・・でなければCO2温暖化説が正しい場合、地球温暖化は防げないでしょう。
 
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【2009/10/17 00:02】 | CO2 トラックバック(0) |

CO2温暖化懐疑派
guyver1092
>その事を危機感を持って主張しないのは、ご自分達も二酸化炭素温暖化の脅威をあんまり信頼していないのでしょうか?


 じつは、CO2温暖化説派と自称する人は、CO2温暖化懐疑派なのではないでしょうか。だからこそ彼らの主張する対策は、二酸化炭素をより多く排出するものばかりなのでしょう。
※本気で書いてから気がついたのですが、ブラックジョークでも通用しますね。

 CO2の25%削減も化石燃料の消費量を削減すると言うのなら、これらの消費にしたがって撒き散らされている各種毒物の量が減るので完全に無意味ということはないでしょうが・・・

どの位本気なんでしょう?
雑草Z
    guyver1092さん

 いつも素早いレスポンス有難う御座います。

>CO2の25%削減も化石燃料の消費量を削減すると言うのなら、これらの消費にしたがって撒き散らされている各種毒物の量が減るので完全に無意味ということはない


はい、その通りだと思います。使用ペースを落とす事は十分に意味が在りますね。そこを踏まえた上で、『排出量削減』と言う言葉が、あたかも問題を解決しているような印象を持たせているけど、・・彼らの論理からすれば、CO2温暖化・・と言う事に関しては、悪化のペースを落とすだけで、状況を好転させるものではない・・・と言う事をみんながしっかり認識すべきでしょう。・・・年毎の排出量に一喜一憂するものではなく、あくまで累積量が問題の筈です。


>じつは、CO2温暖化説派と自称する人は、CO2温暖化懐疑派なのではないでしょうか。

ホント、ブラックジョークみたいですね。定常状態の二酸化炭素濃度の関数としてある程度まで論じられず、色んなパラメータを調整してシミュレーションしているならば、地球の気候と言う複雑カオス系のシミュレーションはほぼ無意味でしょうね。IPCCのメンバーの多くも懐疑派かも知れません。
 天体の運動のようにニュートン力学で単純に計算出来る物理現象でもない限り
 「コンピュータシミュレーションによる未来予測を信じる程の馬鹿でなし」・・・ですね。


危機は次から次へと
BEM
思えば地球寒冷化という話もありましたし、ヨーロッパでは酸性雨、温暖化の前はオゾン層破壊。
それぞれ全て解決したんでしょうか?
90年比25%減というのはとりあえず、どこかで目標値を決めなければという程度のものなんではないでしょうか。
雑草さんのおっしゃるように、90年のレベルであれば安心なんて保障はありませんよね。

思えば原発推進派がよく「電気がなくなって原始時代に戻っても良いのか!」と言ってました。
温暖化問題ではこのまま温室効果ガスが排出されると大変な事になる。ってなんだか似てるような。エネルギーの使用を止めれば解決するのにそれが止められないってことで。
どちらも一番困るのが電気事業者だったり、大企業だったりして。

油田も原発も封印
雑草Z
    BEMさん

 酸性雨の問題もオゾン層の破壊の問題も解決していない筈ですね。シビアな状況になっているのではないでしょうか?・・・気付いたらもう遅い・・・とはなって欲しくないですね。


>90年のレベルであれば安心なんて保障はありませんよね。

 本文に書いたように、1990年レベルだろうが2010年レベルだろうが、二酸化炭素が温暖化の主因ならば、大気中の二酸化炭素が増え続ければ、毎年の排出量を規制しても、状況は悪化する筈です。だから、先ずは
「大気中の二酸化炭素濃度が何ppmを超えてはいけないから、これから以降の総排出量をどこまで抑えなければならない」
と言うべきでしょうね。100年後の気候のシミュレーションを有効だと言っている研究者なら、遥かに簡単な計算だと思います。・・・そして結局、石油などの化石燃料と呼ばれている物の使用を止める以外に有効な方法はないと思います。


>原発推進派がよく「電気がなくなって原始時代に戻っても良いのか!」と言ってました。

原子力はライフサイクルで言えば一番効率の悪い発電で、やればやるほど石油などの消費も増やします。放射性廃棄物の事も考えれば「原発やってまで、電気は要らない」と言うべきですね。少なくとも「原発やる分は省エネしよう!」と言うべきでしょう。・・・溜まる一方の放射性廃棄物の問題はシビア過ぎますね。
結局、有効な方法は、大量生産大量消費を止めて、脱経済成長・・・しかないでしょう。その事は次の記事に書いています。また宜しくお願いします。

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コメント
この記事へのコメント
CO2温暖化懐疑派
>その事を危機感を持って主張しないのは、ご自分達も二酸化炭素温暖化の脅威をあんまり信頼していないのでしょうか?


 じつは、CO2温暖化説派と自称する人は、CO2温暖化懐疑派なのではないでしょうか。だからこそ彼らの主張する対策は、二酸化炭素をより多く排出するものばかりなのでしょう。
※本気で書いてから気がついたのですが、ブラックジョークでも通用しますね。

 CO2の25%削減も化石燃料の消費量を削減すると言うのなら、これらの消費にしたがって撒き散らされている各種毒物の量が減るので完全に無意味ということはないでしょうが・・・
2009/10/17(Sat) 18:33 | URL  | guyver1092 #-[ 編集]
どの位本気なんでしょう?
    guyver1092さん

 いつも素早いレスポンス有難う御座います。

>CO2の25%削減も化石燃料の消費量を削減すると言うのなら、これらの消費にしたがって撒き散らされている各種毒物の量が減るので完全に無意味ということはない


はい、その通りだと思います。使用ペースを落とす事は十分に意味が在りますね。そこを踏まえた上で、『排出量削減』と言う言葉が、あたかも問題を解決しているような印象を持たせているけど、・・彼らの論理からすれば、CO2温暖化・・と言う事に関しては、悪化のペースを落とすだけで、状況を好転させるものではない・・・と言う事をみんながしっかり認識すべきでしょう。・・・年毎の排出量に一喜一憂するものではなく、あくまで累積量が問題の筈です。


>じつは、CO2温暖化説派と自称する人は、CO2温暖化懐疑派なのではないでしょうか。

ホント、ブラックジョークみたいですね。定常状態の二酸化炭素濃度の関数としてある程度まで論じられず、色んなパラメータを調整してシミュレーションしているならば、地球の気候と言う複雑カオス系のシミュレーションはほぼ無意味でしょうね。IPCCのメンバーの多くも懐疑派かも知れません。
 天体の運動のようにニュートン力学で単純に計算出来る物理現象でもない限り
 「コンピュータシミュレーションによる未来予測を信じる程の馬鹿でなし」・・・ですね。
2009/10/17(Sat) 21:23 | URL  | 雑草Z #SAV8FvZY[ 編集]
危機は次から次へと
思えば地球寒冷化という話もありましたし、ヨーロッパでは酸性雨、温暖化の前はオゾン層破壊。
それぞれ全て解決したんでしょうか?
90年比25%減というのはとりあえず、どこかで目標値を決めなければという程度のものなんではないでしょうか。
雑草さんのおっしゃるように、90年のレベルであれば安心なんて保障はありませんよね。

思えば原発推進派がよく「電気がなくなって原始時代に戻っても良いのか!」と言ってました。
温暖化問題ではこのまま温室効果ガスが排出されると大変な事になる。ってなんだか似てるような。エネルギーの使用を止めれば解決するのにそれが止められないってことで。
どちらも一番困るのが電気事業者だったり、大企業だったりして。
2009/10/18(Sun) 01:39 | URL  | BEM #hszQL7r.[ 編集]
油田も原発も封印
    BEMさん

 酸性雨の問題もオゾン層の破壊の問題も解決していない筈ですね。シビアな状況になっているのではないでしょうか?・・・気付いたらもう遅い・・・とはなって欲しくないですね。


>90年のレベルであれば安心なんて保障はありませんよね。

 本文に書いたように、1990年レベルだろうが2010年レベルだろうが、二酸化炭素が温暖化の主因ならば、大気中の二酸化炭素が増え続ければ、毎年の排出量を規制しても、状況は悪化する筈です。だから、先ずは
「大気中の二酸化炭素濃度が何ppmを超えてはいけないから、これから以降の総排出量をどこまで抑えなければならない」
と言うべきでしょうね。100年後の気候のシミュレーションを有効だと言っている研究者なら、遥かに簡単な計算だと思います。・・・そして結局、石油などの化石燃料と呼ばれている物の使用を止める以外に有効な方法はないと思います。


>原発推進派がよく「電気がなくなって原始時代に戻っても良いのか!」と言ってました。

原子力はライフサイクルで言えば一番効率の悪い発電で、やればやるほど石油などの消費も増やします。放射性廃棄物の事も考えれば「原発やってまで、電気は要らない」と言うべきですね。少なくとも「原発やる分は省エネしよう!」と言うべきでしょう。・・・溜まる一方の放射性廃棄物の問題はシビア過ぎますね。
結局、有効な方法は、大量生産大量消費を止めて、脱経済成長・・・しかないでしょう。その事は次の記事に書いています。また宜しくお願いします。
2009/10/18(Sun) 08:24 | URL  | 雑草Z #SAV8FvZY[ 編集]
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