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2009-07-25 00:21
 例えは、10人が各自ばらならに食事を作るよりも、大きな釜と大きな鍋で10人分をまとめて作ったほうが能率的でしょう。使うエネルギーも材料も10人分は必要ないだろうし、労力や手間も、10人分はかからないでしょう。
 また、10人で各自それぞれが1人1台の自動車で出掛けるより、マイクロバス一台で10人で出掛けたほうが、運転手も一人で済むし、燃料も節約できる事は明らかです。
スケール・メリット・・・生産に於いて、規模を拡大する事により、単位当たりのコストは下がる効果・・には確かにメリットがあります。色々な意味でいい事は沢山あるでしょう。

 現代の大量生産、大量消費も、スケールメリットがあるからこそ、ここまで発達したとも言えるでしょう。
・・・しかし、物事には限度と言うものがあります。適正規模と言うものがあるでしょう。有限の地球上で、スケールメリットだ・・・とばかりに規模の拡大ばかりを追い求めてきた企業、国家は、無闇な規模の拡大によって、健全な成長の限界を超えてしまった・・・と言えるのではないでしょうか?・

 例えばスケール・メリットを求めて巨大ダムを造る事を考えます。多くの人が立ち退かなければなりません。そこの地域の生態系も深刻な打撃を受けるでしょう。電力を遠くまで輸送するにはロスも多いし、リスクも集中して、事故が起きても大惨事になる可能性も高いと言えましょう。
 中国の超巨大ダム、三峡ダムは日本の全てのダムの貯水量より多いと言われますが、これなどは、スケールメリットの範疇を超えて巨大化し過ぎた大失敗例・・・と言う事になりましょう。十分な補償も得られずに強制移住させられた人140万人、蓄積される水のあまりの重さに地震まで引き起こしされそう・・・と言うのだから、愚かにもほどがあります。【超巨大ダムの恐怖
 
格差社会もスケール・メリットを求める貪欲な資本家と、スケールメリットの素材の一部にされた労働者の格差の広がりが根本原因でしょう。

スケールメリットを求めて拡大に拡大を続けてきた企業は、拡大し過ぎた結果、今度はその肥大化した体制を維持する事自体が大変になってきます。
スケールメリットの手法を利用して(・・それだけではなく汚い手を使って・・)巨大企業にのし上がった代表のようなGMも、自らの重みで潰れてしまった・・・とも言えるでしょう。

 スケールメリットには、【規模の悪魔】が潜んでいるのです。やり過ぎには破局が待っているのです。
農業も、大規模機械化、化学農業によって、土地が痩せて流出しました・・・
 日本ではスケール・メリットのある大規模農業を増やそうと言う計画の元、小規模の新規参入希望者が入り込めませんが、その実、休耕地が増えています。

もともとは資本家の資本を拡大する事が目的で、スケールメリットを追い求めてきた企業は、・・逆に、スケール・デメリット・・・とでも呼ぶべきパラドックスに陥っていると感じる場面が増えてきた現代です。経済学の定義するところの規模の拡大ばかりを考える「スケール・メリット」は、経済のみの一面的な捉え方でしょう。

 これから持続可能な社会に移行する事を考えるなら・・地球の大きさ、地域社会の規模を考慮したスケール・・・肥大化した規模を縮小する方向を考える時期でしょう。・・・真のスケールメリットには、『適正規模』があり、エコロジカル・フットプリントがとっくに限界を超えてしまった現在、大きくする事ばかりに躍起になる時代はとっくに終わっていると言えましょう。


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【2009/07/25 00:21】 | Economic Fascism トラックバック(0) |

限度と適正規模
guyver1092
 生産においてのスケールメリットを出すためには、分業ということになると思いますが、室田武氏の本だったと思いますが、議論されていたのを思い出しました。おっしゃるとおり分業も、過ぎると効率が落ちてしまう分岐点があるだったかと・・・
 規模の悪魔といえば槌田氏の本で発電所の効率についての議論と共通しますね。(出力調整の効く熱効率30%の発電所と調節できない40%の発電所では社会全体で見ると効率は40%の方が悪い) 石川英輔という作家の本で、現代社会は細かな部分の効率はよいが、社会全体で見ると不合理であるとの議論がありましたが、根っこは同じと思います。社会全体を見てスケールを決定すべきですね。

>>戦国時代の終わるころ、実は日本は文明崩壊寸前

>これも武田氏の本に書かれていたのでしょうか?

 武田氏の本ではありません。槌田氏の本でも読みましたが意識していたのはシ゛ャレド・ダイアモンド氏の「文明崩壊」と言う本です。(なんのひねりもないですが)

>限度と適正規模
雑草Z
    guyver1092さん

 色々な著者のご紹介有難う御座います。色々沢山読まれているのですね。当方は、室田武氏と石川英輔は知りませんでした。
 槌田敦さんの出力調整の効く熱効率30%の発電所と調節できない40%の発電所のお話は、どの本に書いていましたか?
・・出力調整のし難しい原発の酷さは読んだことがあります。


>シ゛ャレド・ダイアモンド氏の「文明崩壊」

は私も読みました。中々読み応えがあり、面白かったですね。アメリカ人特有の甘さ?・・も感じましたが、名著ですね。・・・今確認したところ、下巻の初めのほうに江戸時代直前の日本の森林乱伐による社会崩壊の危機の事が描かれていました。槌田さんの著書でもそうでしたが、江戸時代にはそれを見事に克服しました。・素晴らしい事です。
・・しかし、現代の環境破壊の克服は遥かに酷くて困難ですね。

>現代社会は細かな部分の効率はよいが、社会全体で見ると不合理

 そんな事が溢れていますね。全く出鱈目です。個別な事も子供騙しのような似非効率が多いですね。
現在は、適正規模と言うよりも、「将来の成長」と言う危険な希望的予測をもとに、適正規模を遥かに上回った肥大化し過ぎたシステムが多過ぎますね。特に公共工事は明らかに、大袈裟過ぎますね。・・まあ、これはスケール・メリット云々じゃなくて、工事そのものが目的だからまた別ですね。

【規模の悪魔】はロナルド・ライト著
<暴走する文明> A Short History Of Progress
に載っていた表現ですが、この本は非常に面白く引き込まれて読みました。名著だと思います。

発電所
guyver1092
 効率が低下する原因は、原子力発電所と同じ理由で昼と夜の電力需要の差を吸収できないので、揚水発電所を必要とするためです。載っていた本は、「石油と原子力に未来はあるか」の増補版200ページあたりと、「資源物理学入門」の57ベージあたりです。

>江戸時代にはそれを見事に克服しました。

 日本には克服した伝統があるので、期待したいのですが、実際に克服するためには、ある一定以上の人間が正しい方向を主張しなければならないので、かなり難しいと思っています。(昔、知人と議論したことがあるのですが、経済成長主義に完全に帰依しており、話になりませんでした。)
 「暴走する文明」買って読んでみます。ありがとうございました。


確かに暴走している現代文明
雑草Z
    guyver1092さん

 お返事有り難うございます。またまた、色んな情報有難う御座います。
 槌田敦氏の本で現在手に入るものは大体持っている私ですが、
「石油と原子力に未来はあるか」・・は持っていません。絶版になって久しいでしょうか?

「資源物理学入門」・・は、最近読んだのに、記憶に残っていませんでした。確かにp57あたりにしっかり書いてありますね。・・しかも私は鉛筆で線を引いてチェックしていました(笑)

guyver1092 さんもかなり槌田敦さんのファン・・マニア・・と見ました・・・。


 環境問題的視野に立った文明論、文明の崩壊と持続論は、
日本ではやはり槌田敦さんの著書が抜群に参考になり、面白いですね。・・・他におススメありますか?

海外の著書では、ジャレド・ダイアモンドの「文明崩壊」も読み応えがありますが、
 この一つ・・・と言うのなら
ロナルド・ライトの「暴走する文明」です。
その内容についてはここのサイトでも何度か扱ってます。
【進歩の短い歴史】
http://zassou322006.blog74.fc2.com/blog-entry-249.html
【規模の悪魔】
http://zassou322006.blog74.fc2.com/blog-entry-250.html
などです。

 読まれたら、その記事あたりに感想等コメント戴ければ幸いです。


>知人と議論したことがあるのですが、経済成長主義に完全に帰依しており、話になりませんでした。

現代社会は、このように経済成長に洗脳された人は蔓延ってますね。自分達の短い経験をもとにこの社会体制は半永久的に続く・・・と思い込んでいる浅はかさ・・・



 

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この記事へのコメント
限度と適正規模
 生産においてのスケールメリットを出すためには、分業ということになると思いますが、室田武氏の本だったと思いますが、議論されていたのを思い出しました。おっしゃるとおり分業も、過ぎると効率が落ちてしまう分岐点があるだったかと・・・
 規模の悪魔といえば槌田氏の本で発電所の効率についての議論と共通しますね。(出力調整の効く熱効率30%の発電所と調節できない40%の発電所では社会全体で見ると効率は40%の方が悪い) 石川英輔という作家の本で、現代社会は細かな部分の効率はよいが、社会全体で見ると不合理であるとの議論がありましたが、根っこは同じと思います。社会全体を見てスケールを決定すべきですね。

>>戦国時代の終わるころ、実は日本は文明崩壊寸前

>これも武田氏の本に書かれていたのでしょうか?

 武田氏の本ではありません。槌田氏の本でも読みましたが意識していたのはシ゛ャレド・ダイアモンド氏の「文明崩壊」と言う本です。(なんのひねりもないですが)
2009/07/26(Sun) 10:53 | URL  | guyver1092 #-[ 編集]
>限度と適正規模
    guyver1092さん

 色々な著者のご紹介有難う御座います。色々沢山読まれているのですね。当方は、室田武氏と石川英輔は知りませんでした。
 槌田敦さんの出力調整の効く熱効率30%の発電所と調節できない40%の発電所のお話は、どの本に書いていましたか?
・・出力調整のし難しい原発の酷さは読んだことがあります。


>シ゛ャレド・ダイアモンド氏の「文明崩壊」

は私も読みました。中々読み応えがあり、面白かったですね。アメリカ人特有の甘さ?・・も感じましたが、名著ですね。・・・今確認したところ、下巻の初めのほうに江戸時代直前の日本の森林乱伐による社会崩壊の危機の事が描かれていました。槌田さんの著書でもそうでしたが、江戸時代にはそれを見事に克服しました。・素晴らしい事です。
・・しかし、現代の環境破壊の克服は遥かに酷くて困難ですね。

>現代社会は細かな部分の効率はよいが、社会全体で見ると不合理

 そんな事が溢れていますね。全く出鱈目です。個別な事も子供騙しのような似非効率が多いですね。
現在は、適正規模と言うよりも、「将来の成長」と言う危険な希望的予測をもとに、適正規模を遥かに上回った肥大化し過ぎたシステムが多過ぎますね。特に公共工事は明らかに、大袈裟過ぎますね。・・まあ、これはスケール・メリット云々じゃなくて、工事そのものが目的だからまた別ですね。

【規模の悪魔】はロナルド・ライト著
<暴走する文明> A Short History Of Progress
に載っていた表現ですが、この本は非常に面白く引き込まれて読みました。名著だと思います。
2009/07/26(Sun) 13:42 | URL  | 雑草Z #SAV8FvZY[ 編集]
発電所
 効率が低下する原因は、原子力発電所と同じ理由で昼と夜の電力需要の差を吸収できないので、揚水発電所を必要とするためです。載っていた本は、「石油と原子力に未来はあるか」の増補版200ページあたりと、「資源物理学入門」の57ベージあたりです。

>江戸時代にはそれを見事に克服しました。

 日本には克服した伝統があるので、期待したいのですが、実際に克服するためには、ある一定以上の人間が正しい方向を主張しなければならないので、かなり難しいと思っています。(昔、知人と議論したことがあるのですが、経済成長主義に完全に帰依しており、話になりませんでした。)
 「暴走する文明」買って読んでみます。ありがとうございました。
2009/07/28(Tue) 20:41 | URL  | guyver1092 #-[ 編集]
確かに暴走している現代文明
    guyver1092さん

 お返事有り難うございます。またまた、色んな情報有難う御座います。
 槌田敦氏の本で現在手に入るものは大体持っている私ですが、
「石油と原子力に未来はあるか」・・は持っていません。絶版になって久しいでしょうか?

「資源物理学入門」・・は、最近読んだのに、記憶に残っていませんでした。確かにp57あたりにしっかり書いてありますね。・・しかも私は鉛筆で線を引いてチェックしていました(笑)

guyver1092 さんもかなり槌田敦さんのファン・・マニア・・と見ました・・・。


 環境問題的視野に立った文明論、文明の崩壊と持続論は、
日本ではやはり槌田敦さんの著書が抜群に参考になり、面白いですね。・・・他におススメありますか?

海外の著書では、ジャレド・ダイアモンドの「文明崩壊」も読み応えがありますが、
 この一つ・・・と言うのなら
ロナルド・ライトの「暴走する文明」です。
その内容についてはここのサイトでも何度か扱ってます。
【進歩の短い歴史】
http://zassou322006.blog74.fc2.com/blog-entry-249.html
【規模の悪魔】
http://zassou322006.blog74.fc2.com/blog-entry-250.html
などです。

 読まれたら、その記事あたりに感想等コメント戴ければ幸いです。


>知人と議論したことがあるのですが、経済成長主義に完全に帰依しており、話になりませんでした。

現代社会は、このように経済成長に洗脳された人は蔓延ってますね。自分達の短い経験をもとにこの社会体制は半永久的に続く・・・と思い込んでいる浅はかさ・・・



 
2009/07/30(Thu) 21:13 | URL  | 雑草Z #SAV8FvZY[ 編集]
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