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2006-10-11 23:57
 カーボンニュートラル[ Carborn Neutral ] って最近地球温暖化対策を論議する時によく耳にする言葉だ。
 そのカーボンニュートラルの意味は、「ある程度長い目で考えると、『木材(植物)を燃やしても大気中のCO2は増えない』という考え方だ。何故なら、
木は光合成によって、二酸化炭素と水で炭水化物を作り、そこから自分の体となるタンパク質を作る。それを燃やせばまた、元と同じ量のCO2とH2Oに戻 るから。」と言う原理だ。木は燃やさないでそのままでも、腐ると最後はCO2とH2Oまでに戻るから、燃やしても燃やさなくても同じと言う原理だ。

 確かに、人間がプロメテウスに火を貰ってから(なんて神話持ち出してどうする?・・)木や草を燃やし続けて来たが、CO2はあまり増え なかった。大気中のCO2が増え始めたのは、産業革命あたりからだ。つまり、地中に封じ込められていた禁断の化石燃料、石炭や石油を使い始めてからだ。
 だから、カーボンニュートラルは、化石燃料を使わず、その代わり木や草が元になっている薪やぺレット、バイオマス燃料を使うべきだと言うことになる。

 私もその年に太陽から来た光のエネルギーの利用できる範囲内でエネルギーを使う事には大賛成だ。

 でもちょっとおかしくないか?例えばお金を使う時、定期預金を崩さないで現金と当座預金だけ使っていれば、定期預金は減らない。これは、正しいが、
じゃあ同じ金額を定期預金を崩して使って、その代わりその分現金で穴埋めすれば、ほとんど同じではないか?「ほとんど」と言うのは、利息の分とかそのくらいは、定期を崩さないで現金を使うほうが得だと言う事。どっちも使う金額は同じだ。

 これと全く同じ原理。
エネルギーの消費を減らさなければ、
 定期預金の化石燃料を使わなくても、現金の植物や、当座預金のバイオマス燃料が減る。結果として出てくるCO2の量は変わらない。
利息の分の違いは、石油を採掘するコストやNOx ,SOx の排出を考えると、化石燃料を使わず、木や草をつかったほうがいいと言う事で、カーボンニュートラルの原理に関係ない部分。

      
 何故こんな話をしたかと言うと、NHK教育放送で、週末あたりの夜中に環境のパネルディスカッションのような番組をやっているが、最近たまたま途中から見たら、パネラーの一人の政府の研究員かなんかが(環境省の人かもしれない)、「一度便利になったサービスは元に戻せないからこれからエネルギー消費はますます増える。だからトラックなどにカーボンニュートラルのバイオ マス燃料を使って輸送すべきだ。」見たいな事を言っていたからだ。かなり危険だ!(『一度便利になったら元に戻せない』が最も危険な詭弁だがそれは、今回の内容から外れるから触れない。)。
 これではCO2排出量はますます増える。森がなくなる。こんな人物が環境問題を論じるパネラーになってはいけない。

 同様に、私の知り合いも、「ぺレットストーブを買ったから、これからは、石油ストーブの時と違って、カーボンニュートラルだから気兼ねせず に使える」なんて言っていた。非常におかしい発想だ!ぺレットストーブだって燃料は勿体無い。CO2を出す。厚着をしてストーブを使わないほうがよっぽ どエコだ!

 昔、ヨーロッパで、何故化石燃料を使い始めたかと言うと、木材を燃やすために切り過ぎてなくなってしまったからだ。カーボンニュートラルだからと植物を燃やし過ぎると同じ道を辿る。と言うより、現在のエネルギー消費量で、カーボンニュートラルは無理ではないか?
 

 「カーボンニュートラル」は「その年に植物が光合成で固定した二酸化炭素の量をCO2排出の限度として使おう!」という意味で考えるべきである。

 もっと言うならば、そのために新たに植えた植物のみを使ってエネルギーとして使うべきだ。そう規制しないと穴だらけのカーボンニュートラルになる。
 「バイオマスやぺレットは大気中のCO2を増やさない。」と声を大にして言う専門家が多すぎる。
 さらに先ほどの政府の人物の様に「夢のエネルギーバイオマス」で、「新たに使えるエネルギーが増えた」と思っている人達も多いのではないか。

 カーボンニュートラルブームで、世の中のエネルギー消費が減らないどころか増えてさえゆく事を大いに危惧する。


 まだまだ、物申す分もあるし、議論も不完全なので次回以降に続く
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【2006/10/11 23:57】 | CO2 トラックバック(0) |
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