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2008-10-13 00:02
地球は、事実上ほぼ閉じた系・・・外部とエネルギーの交換はするが、物質の交換はしない・・・ですから、持続可能な代替エネルギーは、太陽のエネルギーを使うしかあり得ない・・・と言う事を前回書きました。
・・と、云う事で今回この太陽エネルギーの有効な利用方法について考察致します。
 太陽起源のエネルギーは、直接のソーラーシステム以外に、風力やバイオマスなどが考えられます。
 前々回書いたように「エネルギー環境が文明の骨格を作り上げてきた」と言う事を考慮すると、石油文明から太陽エネルギーの文明にシフトするに際して、文明の方向も大きく変わるに違いありませんし、変わらざるを得ない筈です。経済活動も根本から変える必要があります。・・・それは太陽エネルギーと石油エネルギーにはエネルギー形態としてもかなり大きな違いがあるからです。

 
 石油は、環境負荷を無視してエネルギー効率だけ考えたら、非常に効率の高いエネルギーです。エネルギーが凝集されてストックされています。石油によるエネルギー供給システムはきわめて優れたエネルギー供給システムです。
 それに比べて、太陽エネルギーはクリーンなエネルギーですが、太陽放射は拡散しているので、エネルギーの密度が低く、そのままではパワーも弱すぎます。現代の産業形態のように大量生産するためには、高度に凝集しなければなりません。しかし、太陽光を凝集する為にはエネルギーと資源を大量に使わなければならず、エネルギー産出比[投入されるエネルギー(資源)量に対する出力として産出されるエネルギー(資源)量の比率]が1以下になって、他のエネルギー(石油など)や資源の浪費になってしまいます。
 例えば太陽光発電で現在の日本のエネルギー消費をまかなうには、日本の平地全部に太陽光パネルを置かなければならないと言う試算があります。そんなことしたら膨大な資源の浪費になるだけでなく、太陽光パネルの下では農業も出来ず、食料が不足してしまいます。別の様々な環境問題も引き起こす事は間違いありません。

 このような太陽エネルギーの性質から考えて、太陽エネルギーの有効利用は、小規模なシステムでしょう。例えば小規模な風車、水車(水が蒸発しなければ雨が降りませんから水力も元を辿れば太陽エネルギーですね。)でも、それより有効なのは、人力ではないかと考えます。

 太陽エネルギーで一戸の家を温めたりするのは、省エネ技術との連動で十分に可能でしょうが、大量生産や大きな経済活動、現在の大都市の機能維持には無理でしょう。・・・技術の進歩はある程度までは期待出来ても、エネルギー密度で物理的上限は決まっているのです。
 地上でなく宇宙空間でエネルギーを受け取れば密度が高いから、ソーラー・サチライト[太陽発電衛星]で太陽光を利用するなんて、マッド・サイエンティストと太陽光発電を食い物にしている企業や政治家の発想でしょう。資源とエネルギーの浪費であるだけでなく、大きな環境汚染や危険を引き起こすでしょう。

・・以上の考察により、石油の唯一の代替エネルギー、人間が太古の昔より利用している太陽エネルギーにシフトするにあたって、大規模生産システムは機能しなくなり、必然的に小規模のローカルなシステムになり、それに合わせて経済も人口も縮小しなければならなくなる訳です。
 人口も経済も縮小・・・と言うと受け入れ難い人が多いようですが、それが持続可能な正常な形態であるのです。石炭文明から続く20世紀途中からの石油文明は、石油にドーピングされて人口も工業も経済も膨れ上がり過ぎたバブルだったのです。それが異常な状態だったので、正常な持続可能な社会に戻るだけです。  戻らずに石油文明の大量生産大量消費、巨大経済を維持しようともがけばもがくほど、崩壊のカタストロフィーが強まるだけです。・・・・それに、太陽エネルギー時代は現在ほど忙しい人間性無視の社会ではなく、住みやすい社会であるのではないでしょうか?。

 望むと望まざるとに関わらず、間もなく・・・今世紀中くらいには石油は枯渇し、花火のようなはかない短い石油文明は終わりを告げます唯一有効な代替エネルギーである太陽エネルギーにシフトしなければならない訳です。そしてそれが早ければ早いほど、崩壊の衝撃は少なくて済みます。迂回して別な地下資源に刹那的にシフトしたりすれば崩壊のカタストロフィーが酷くなるだけです・・・原発はその最も危険な代替エネルギーでしょう・・・もっとも石油や石炭無しでは原発も運転出来ないでしょうが・・・。太陽エネルギーへのシフトが遅ければ、社会は大崩壊への道を辿るでしょう・・・。

 次回はこの太陽エネルギーの究極の蓄積方法について言及します。

 参考文献
エントロピーの法則 ; ジェレミー・リフキン
新石油文明論 ; 槌田敦
温暖化は憂うべきことだろうか ; 近藤邦明
 ・・・この本は、CO2温暖化懐疑論だけでなく、環境問題の本質や代替エネルギーに関してしっかり考察されています。
地球環境読本;著者複数・・・別冊宝島編集部編
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【2008/10/13 00:02】 | 太陽エネルギー トラックバック(0) |
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