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2008-02-01 00:02
1990年代に私が愛読していた月刊音楽雑誌にNYリポート(ニューヨーク・リポート)というが載っていて、音楽とは関係のないアメリカの社会問題などが色々書いてありました。ネットやBSのなかった(・・私の家に・・)当時としては、アメリカの社会問題に関する貴重な情報が得られて、毎月楽しみにして読んでいました。 
 あるときこのNYリポートにこんな記事が載っていました。記憶は定かでありませんから、年代的な事は少しずれているかも知れませんが、話の大筋としては問題ないでしょう。当時のアメリカ人の未来に対する不安か何かの記事だったかと思うのですが・・・。


その記事は以下のようです。
 アメリカ人の20世紀の中頃までの親の世代は、自分達の子供の世代の方が親の世代よりさらに豊かで幸せになっていくと信じていたのだが、泥沼のベトナム戦争からの敗退のあたりからだろうか?20世紀も終わりに近づくにつれて、自分達の子供の世代は、親の世代より幸せにはなれないのではないか?と疑問に感じる親が増えてきた・・・。
 その理由は、多くの社会問題が悪化して来たからだ。様々な環境問題も大きくなってきた。・・・。


兎も角、自由主義、資本主義の権化のような覇権国家アメリカの庶民も、20世紀末に来て、その社会の行く末に疑問や不安を持つ人が増えてきたのです。

×××× ×××× ×××× ××××

 さて、現在の日本を考えた場合も、残念ながら、子供の世代は親の世代よりも幸福になっていくとは考えにくいでしょう。今の子供達の方が自分達より幸せだと思っている親はどのくらいいるのでしょうか?
 日本も次第にアメリカ型の極端な資本主義社会になってきて、20世紀後半のアメリカ社会に特徴的だった諸問題が、日本でもよく見られるようになってきました。・・・・格差問題をはじめとして、凶悪事件や、昔は日本の中高生には無縁だった麻薬などの薬物乱用まで、今では田舎の中学、高校でも問題になっています。
 でもそれらの問題全てよりも環境問題が深刻です。人間が住める環境が破壊され、食料がなくなって・・・切迫した問題が山積みです。

 第二次世界大戦は悲惨でした。その頃生きていた世代は大変でした。命がけで生きていた時代です。沖縄の地上戦、本土空襲と広島、長崎の原爆投下・・悲惨の極まりでした。
 その太平洋戦争も終わり、焼跡からの復興が始まって数年経った頃・・・1950年あたりから二、三十年の間に生まれた世代はその少し前の世代よりは幸せだったでしょう。
 その頃生まれた子供達は、自分達は、戦時中に青年、少年、幼年時代を過ごさなければならなかった親の世代よりはずっと幸せだと思ったに違いありません。食べ物も十分にあり、欲しいものも戦時中とは比べられないほどすぐに手に入りました。・・・もっとも私自身は欲しいものは特にありませんでしたが・・・(笑)環境問題といっても、地域的な公害問題として捉えられていました。(実際は既にグローバルな環境問題は発生していましたが・・・)平和ボケなんて言葉も出るくらいな世の中でした。(時代の犠牲になった人も沢山いた事は、いつの時代にも共通ですが・・)他に大きな心配もなく、自分の夢とかを追えた時代です。

 この、親の世代より幸せな、1950年から1970~1980までの20~30年の間に生まれた世代は、自分達の後に生まれて来た子供の世代よりも幸せだった・・・と言わなければならない可能性が強いでしょう。

 20世紀末以降生まれた現代の子供達は、確かに物は沢山ありますが(これを物に恵まれている・・と言う言い方はしたくありません。)、このままでは親の世代より幸福な将来は期待しにくいでしょう。自然も毎年毎年減っています。様々な環境圧力は年々増しています。まだみんなあんまり心配していませんが、食料不足はもうそこに差しせまった危機でしょう。

 現代の子供はみんな色々な環境問題の存在を知っていて、それぞれ危惧しているでしょうが、まだそれほど悲壮感を持っていないかも知れません。お気楽な子供達の多くは、輝かしい未来が待っていると漠然と思っているかも知れません。・・子供はオプティミストが多いですから・・そしてそれでいいと思います。日本の子供の場合、まだ途上国のように環境圧で大きな被害を受けていません・・・。でも環境危機はかなりヤバいと感じている子供もいるでしょう。もしかしたら、親よりも危機感を持っている子供の方が沢山いるかも知れません。SF映画でもなく、現実に自分達の住める環境が破壊されていくのを見なければならない子供達は不幸です

 確実なのは、現在のような経済成長と開発を続けていたら、現在生きている世代、特に子供の世代は、大きな環境圧力による酷い仕打ちを受ける確率が非常に高いと言う事です。世界大戦よりも酷い仕打ちを受ける可能性も高いでしょう。今、日本をはじめ世界中で行われている技術革新のみで経済成長を続けようと言う試みだけでは話になりません。それに対し、経済成長、開発をやめ、経済も人口もゆっくりダウンすれば、それほど過酷な未来でもないでしょう。現在の子供たちの世代を過酷な環境サバイバルの境遇におきたくはありません。・・・(現在の発展途上国と呼ばれている国々ではそのような過酷なサバイバルが行われています。)その為にも一刻も早い脱経済成長の社会に移行しなければなりません。

親の世代より幸福でなくとも、飢餓の心配や命にかかわる汚染物質にさらされる心配、社会が崩壊していく心配をしないで済む社会を作らなければ、現在の子供の世代はやり切れません。
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【2008/02/01 00:02】 | 社会・経済 トラックバック(0) |


やさい
環境問題からはずれてしまうんですけど、「できる子供のみを集める」という目的のお受験て、教育本来の目的から外れてる気がしてならないんですよね。
こういうシステムが格差社会を助長してゆくんだと思います。ワシが子供の頃はもっと呑気でしたからね。エリートであることが幸せだと思い込まされること、劣等感を植え付けられる子供が増えるだろうということ…。教育もアブナい人間がやったら洗脳です、対抗して「アホんだら同盟でも作らなきゃ~」と家人とギャグ飛ばしてました(笑)。

確かに教育システムが格差を助長してますね。
雑草Z
    やさいさん

 コメントの内容からすると、前回の【経済成長は格差を是正しない】に対するコメントですね(笑)。
 それは兎も角、ご訪問&初コメント有難う御座います。

 お受験の子どもって、出来る子って言うよりは、受験勉強に集中した子ですね。彼らのたちが悪い点は、自分がエリートだ、報われて当然だって意識だけが強くて、社会や人々のために尽くそうと言う気がない事ですね。
 逆にペーパーテストが悪い子供達は劣等感を持ってしまうのも問題ですね。こんなことで劣等感を持たなくてもいいのにと思うのは当事者じゃないからでしょうか?・。
 競争を煽る教育って、嫌らしいですね。私は、勉強に限らずスポーツエリート教育も嫌いですね。多くの一流と呼ばれるスポーツ選手も小さい時からの英才教育だから嫌です。
 まあ競争を全否定は出来ないのですが、確かにやさいさんのおっしゃる通り、こういう歪んだシステムが格差社会を作るんでしょうね。
 こういう事をギャグで笑い飛ばせるくらい達観している人こそ賢いと思います。


えりざべす
はじめまして.

「日本について考えるブログ」を管理している者です.

私も成長を基盤とする資本主義社会システムは,そろそろ限界が見えてきているという気がしてます.ヨーロッパは気づき始めていますが,日本やアメリカは駄目ですね(政治の話しですが...).そして何より,発展途上国の問題をどのように捉えるべきかという重大な問題も残ります.

経済成長は豊かさをイメージしがちですが,資源を食いつぶすこと以外のなにものでもないですから,そういう意味では限界が当然あり,もちろん永続的に続けられる経済システムではないでしょう.おそらく,ゆっくりと経済退化をしなくてはいけない.そして,早く資本主義に変わるものを発見しなくてはならないのだろうと感じています.それを発見したら,ノーベル経済学賞10回分だと個人的には思っています.笑

マルクスは資本主義を経験したあと,世界は共産主義に移行するだろう,と言っているようですが,こういう視点で考えると,意味深です.

経済成長路線から降りる方法
雑草Z
    えりざべすさん

 はじめまして、初のコメント有難う御座います。

経済成長に対する肯定的な妄信には困ったものですね。ゆっくりとした経済退化が出来れば上出来ですが、スループットが既に限界を超えている現在は、この行き過ぎが続けば、制御不可な破局が起こる可能性大です。そこが私の危惧する部分です。この破局でかなり悲惨な事が起こるでしょう。(本文には「世界大戦より酷い仕打ち」と表現致しました。)破局を抑える方法は、破局がはじまる前に出来るだけ早く自ら経済成長の階段を下りることでしょう。

 資本主義に変わるものは、『発見』と言うより『選択』ではないでしょうか?ただ、人間の欲望をどうやって制御するかと言う部分が難しいかも知れません。
 社会主義国家が失敗した理由はこのあたりと、指導者や体制の問題でしょうね。社会主義というよりは、自由のない官僚主義国家でしたから。

>マルクスは資本主義を経験したあと,世界は共産主義に移行するだろう,と言っているようですが,こういう視点で考えると,意味深です.

 これは、一度社会主義が失敗した後と言う意味でしょうか?
 私も、社会主義国家が崩壊したから、社会主義の理念が良くないとは言い切れないと思います。キューバはある程度成功していると思いますし、中南米の国々は、キューバを模範にしようとしています。・・・アメリカが妨害工作をしていますが・・・。

 まあでも持続可能な脱経済成長の世界は、従来の資本主義とか共産主義とかいうイデオロギーでないという意味で
「発見」とおっしゃられたのでしょうね。

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コメント
この記事へのコメント
環境問題からはずれてしまうんですけど、「できる子供のみを集める」という目的のお受験て、教育本来の目的から外れてる気がしてならないんですよね。
こういうシステムが格差社会を助長してゆくんだと思います。ワシが子供の頃はもっと呑気でしたからね。エリートであることが幸せだと思い込まされること、劣等感を植え付けられる子供が増えるだろうということ…。教育もアブナい人間がやったら洗脳です、対抗して「アホんだら同盟でも作らなきゃ~」と家人とギャグ飛ばしてました(笑)。
2008/02/01(Fri) 23:04 | URL  | やさい #-[ 編集]
確かに教育システムが格差を助長してますね。
    やさいさん

 コメントの内容からすると、前回の【経済成長は格差を是正しない】に対するコメントですね(笑)。
 それは兎も角、ご訪問&初コメント有難う御座います。

 お受験の子どもって、出来る子って言うよりは、受験勉強に集中した子ですね。彼らのたちが悪い点は、自分がエリートだ、報われて当然だって意識だけが強くて、社会や人々のために尽くそうと言う気がない事ですね。
 逆にペーパーテストが悪い子供達は劣等感を持ってしまうのも問題ですね。こんなことで劣等感を持たなくてもいいのにと思うのは当事者じゃないからでしょうか?・。
 競争を煽る教育って、嫌らしいですね。私は、勉強に限らずスポーツエリート教育も嫌いですね。多くの一流と呼ばれるスポーツ選手も小さい時からの英才教育だから嫌です。
 まあ競争を全否定は出来ないのですが、確かにやさいさんのおっしゃる通り、こういう歪んだシステムが格差社会を作るんでしょうね。
 こういう事をギャグで笑い飛ばせるくらい達観している人こそ賢いと思います。
2008/02/02(Sat) 19:33 | URL  | 雑草Z #SAV8FvZY[ 編集]
はじめまして.

「日本について考えるブログ」を管理している者です.

私も成長を基盤とする資本主義社会システムは,そろそろ限界が見えてきているという気がしてます.ヨーロッパは気づき始めていますが,日本やアメリカは駄目ですね(政治の話しですが...).そして何より,発展途上国の問題をどのように捉えるべきかという重大な問題も残ります.

経済成長は豊かさをイメージしがちですが,資源を食いつぶすこと以外のなにものでもないですから,そういう意味では限界が当然あり,もちろん永続的に続けられる経済システムではないでしょう.おそらく,ゆっくりと経済退化をしなくてはいけない.そして,早く資本主義に変わるものを発見しなくてはならないのだろうと感じています.それを発見したら,ノーベル経済学賞10回分だと個人的には思っています.笑

マルクスは資本主義を経験したあと,世界は共産主義に移行するだろう,と言っているようですが,こういう視点で考えると,意味深です.
2008/02/03(Sun) 02:14 | URL  | えりざべす #m5Dxg7h6[ 編集]
経済成長路線から降りる方法
    えりざべすさん

 はじめまして、初のコメント有難う御座います。

経済成長に対する肯定的な妄信には困ったものですね。ゆっくりとした経済退化が出来れば上出来ですが、スループットが既に限界を超えている現在は、この行き過ぎが続けば、制御不可な破局が起こる可能性大です。そこが私の危惧する部分です。この破局でかなり悲惨な事が起こるでしょう。(本文には「世界大戦より酷い仕打ち」と表現致しました。)破局を抑える方法は、破局がはじまる前に出来るだけ早く自ら経済成長の階段を下りることでしょう。

 資本主義に変わるものは、『発見』と言うより『選択』ではないでしょうか?ただ、人間の欲望をどうやって制御するかと言う部分が難しいかも知れません。
 社会主義国家が失敗した理由はこのあたりと、指導者や体制の問題でしょうね。社会主義というよりは、自由のない官僚主義国家でしたから。

>マルクスは資本主義を経験したあと,世界は共産主義に移行するだろう,と言っているようですが,こういう視点で考えると,意味深です.

 これは、一度社会主義が失敗した後と言う意味でしょうか?
 私も、社会主義国家が崩壊したから、社会主義の理念が良くないとは言い切れないと思います。キューバはある程度成功していると思いますし、中南米の国々は、キューバを模範にしようとしています。・・・アメリカが妨害工作をしていますが・・・。

 まあでも持続可能な脱経済成長の世界は、従来の資本主義とか共産主義とかいうイデオロギーでないという意味で
「発見」とおっしゃられたのでしょうね。
2008/02/03(Sun) 13:55 | URL  | 雑草Z #SAV8FvZY[ 編集]
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