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2007-08-19 20:12
 日本の環境アセスメントは、河川にダムなどを造るときでも、海の湾の干拓事業などでも、そして山の大規模林道工事でも、工事を行う事業者に都合の良いように結論を「合わせ」られてきました。だから『環境合わすメント』と揶揄され、大規模公共工事を規制するどころか公共工事に御墨付きを与えてきました。
 それは、公共工事の事業主自体が自主的にアセスメントを行い、自分達の都合のいいように結論付けてきたからです。国の環境影響評価法や各地方自治体の条例に基づく環境影響評価ではありません。(それらだって、結構甘い部分が多いのですが・・・・。)
 大規模林道の場合、緑資源機構が、事業実施直前に自主的に環境影響評価を行ってきました。距離の長い大規模林道の環境アセスメントは、基準も厳しいので、1つの路線を複数の区間に細分化して距離を短くするなどにより、厳しい環境アセスを回避しています。 
 そして、緑資源機構が環境アセスの調査依頼をした法人は、巨額の費用を支払っても絶滅危惧種などの保護対象の動物の生息地をほとんど確認出来ない事が多いのです。逆に、無報酬の市民団体のほうが、大規模林道建設予定ルート付近のそういった動物の生息地を見つけるのです。緑資源機構は、無報酬の市民団体の指摘を受けて,保護の対象となる動物の調査を続けるわけです。調査する法人は、林道予定地から一目瞭然の鳥の営巣木ですら、アセスに記載しない事が多く、見つけられなかったのではなく意図的に記載しない疑いはほぼ確実です。
 ・・・意図的だろうが調査能力が本当になかったのであろうが、「見つけられなかった」では済まされないでしょう。
 巨額の税金を使って調査したわけですから、緑資源機構が調査依頼をした法人が見つけられなかった保護対象の動物を、市民団体が見つけて確認した段階で、責任はしっかり取るべきでしょう。具体的には、調査した法人は、調査費用は全額返還して、緑資源機構は、工事を即刻中止でしょう。・・・ところが、一端始まったら、事実と反する環境アセスの結論であろうと、工事はなかなか止まらないのです・・・談合によるはじめから結論ありきの、緑資源機構お墨付きの調査だったのですから・・・


今回の緑資源の官製談合事件では、環境アセスの受注金額4位までの環境アセスの法人はすべて起訴されました。官製談合ということは、緑資源にとって都合のいいアセス・・・路線沿いに保護種はいない・・・・と言う結論を出す所を選んだと言うことではないでしょうか?  ちなみに、今回逮捕をまぬがれた、受注額第5位の法人も、上位4社と同じく、ふざけているとしか思えないぐらいの保護種を見落としています。わざとでないと言うのなら、環境アセス能力は、全くありません。

 最後に欺瞞に満ちたモニタリング調査について述べます。
2006年度、全国の24区間で行われている猛禽類のモニタリングは、猛禽類が逃げていく事を期待して行っているとしか思えません。猛禽類の営巣地の近くを工事しながらをモニタリングして、工事の騒音などで、営巣に失敗して、ヒナが死んでしまったりしたのを確認して、営巣地がなくなったとして、そこに林道を延ばしていくのです。林道を延ばすとさらにその先の神経質な猛禽類も逃げていくとう悪循環を繰り返すのです。つまり、猛禽類のモニタリングを実施しながらの工事とは、工事している区間の少し先の猛禽類を追い払いながら工事をしているのです

 こんな滅茶苦茶な調査が日本の環境アワスメントの実態の一角です。
 とても環境アセスメントと呼べる代物では御座いません。


 参考文献

  ○第15回 大規模林道問題 全国ネットワークの集い 
    福島県会津地区開催集会   2007年7月  の 資料集から
   疑問だらけの環境アセスメント  ナキウサギふぁんくらぶ代表 市川利美

  ○猛禽類のモニタリング調査については、上の参考文献のほか
  福島県の博士山広域基幹林道工事でもイヌワシの営巣活動に関して、
  実際に行われていた手法です。
 
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北海道発祥のピザテンフォーの試み
yutakarlson
はじめまして。ピザテンフォーのyutkarlsonです。ピザテンフォーでは、紙のピザボックスそのものを、なくす運動を展開中です。詳しくは、以下のブログをご覧下さい。
http://yutakarlson.blogspot.com/2007/08/blog-post_18.html
http://yutakarlson.blogspot.com/2007/08/mottainai.html

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 普通は、スパムコメント同様に削除の対象です。
使い捨て容器の事についての記事などを見つけてコメントするべきでしょう。それがマナーでもある筈です。
 こういうマナー違反の仕方は、ご自分のHPにも悪影響があると思います。
 まあ、紙のピザボックスそのものをなくす運動は、悪くはないかも知れないので、ちょっと消さずに置きます。 

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北海道発祥のピザテンフォーの試み
はじめまして。ピザテンフォーのyutkarlsonです。ピザテンフォーでは、紙のピザボックスそのものを、なくす運動を展開中です。詳しくは、以下のブログをご覧下さい。
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http://yutakarlson.blogspot.com/2007/08/mottainai.html
2007/08/20(Mon) 11:50 | URL  | yutakarlson #.BcbyNME[ 編集]
記事の内容に関係ない自己HP宣伝は、
 普通は、スパムコメント同様に削除の対象です。
使い捨て容器の事についての記事などを見つけてコメントするべきでしょう。それがマナーでもある筈です。
 こういうマナー違反の仕方は、ご自分のHPにも悪影響があると思います。
 まあ、紙のピザボックスそのものをなくす運動は、悪くはないかも知れないので、ちょっと消さずに置きます。 
2007/08/21(Tue) 23:53 | URL  | 雑草Z #SAV8FvZY[ 編集]
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