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2007-07-23 22:16
 予防原則[Precautionary Principle]とは、環境保全や化学物質の安全性などに関する政策の決定にあたり、具体的な環境への影響や人の健康への被害が発生しておらず、また、その原因と思われる行為や物質との因果関係を科学的に証明できない場合でも、予防的に規制していく考え方のことです。

 1992年の国連環境開発会議リオ宣言で、
「深刻な、あるいは不可逆的な被害のおそれがある場合には、完全な科学的確実性の欠如が、環境悪化を防止するための費用対効果の大きい対策を延期する理由にしてはならない。」と記され、環境問題への基本的な基準となりました。
これによって、環境問題対策は
疑わしきは、手を打つ」という方向に向かったのです。この考え方は、環境問題の基本的な考え方になった筈です。

 しかし、日本でこれまでなされてきた、開発に関する環境アセスメントでは、因果関係が不確実なときには、大抵「影響は軽微である」という結論が下され、結果として開発は推進されてきました。誰の目にも影響は明らかな場合でさえ、因果関係が確実に立証されていないと切り捨てられてきました。ほとんどの事例で、結果として酷い環境破壊が起こっても予防原則は適応されませんでした。最近では、諫早湾の干拓が有名です。

 しかし、CO2地球温暖化対策では、影響が地球規模で重大であり、結果がわかったときには取り返しがつかないと言う恐れがあるからと予防原則による対策が次々と立案され、実行されています。(素人が考えてもおかしな対策も多いのですが・・・)

 CO2地球温暖化説は、因果関係の長い連鎖によって形成されています。個々の因果関係は、立証されてない部分も多く、不確実性が大きいので、私などは「風が吹けば桶谷が儲かる理論」と呼んでいます。地面が放射する赤外線の一部の波長を吸収するCO2が温室効果ガスであることに間違いはありませんが、吸収波長帯の狭さや吸収量の飽和などが理由でCO2濃度の上昇だけでは大した温度上昇にはならないので、いろんな因果関係を持ってきているわけです。だから、スーパーコンピュータによるシミュレーションも必要になるわけです。と言うよりシミュレーション自体が大きな証拠にさえなっているわけです。

・・・ここでは、CO2温暖化説の真偽や証拠に関してはテーマではないので、深入りは致しません。
(CO2温暖化懐疑論については、当ブログで2006年12月25日から、翌1月11日まで10回に渡って論じています。または、近藤邦明氏のHPなどをご覧下さい。)

 ここで論じたいことは、それほど不確実で、これからも当分確実に立証される事はないであろうCO2温暖化説に、今世界中で、大々的に予防原則が適応されているのにも関わらず、(しかも、その多くがあまりにデタラメでふざけた対策です・・・)もっと確実な、もっと深刻な世界規模の環境汚染に予防原則を適応していないと言う事です。

 もっと確実で深刻な環境汚染源とは、
勿論原発です

 原発は、1基でも大事故を起こせば、原子爆弾と同等レベルの被害があります。事故が起こらなくても、原発を稼働させれば、放射能は毎日、冷却水中や大気中に漏れていきます。・・・いわゆる放射能漏れとは、予め定めた安全基準の量より多く漏れたと言うことで、必ず多少の放射能は外に排出されるのです。その漏れた放射能は、原発の周辺・・人体にも・・蓄積、拡散していくのです。
 そして、極めつけは放射性核廃棄物です。放射能の処理は人類の手に負えません。ただ時が解決するのみです。・・・・と言っても半減期が何万年と言う放射能もあるので、人類の歴史と比べて永久になくならないと言うべきでしょう。(毒の濃度が半分になったからと飲む人はいないでしょう・・・放射能が人体にあまり影響がなくなるまでには何十、何百万年かかります。)
 放射線を一気に沢山浴びれば死にますが、致死量を浴びなくても、放射線は遺伝子を破壊し、癌や遺伝病の原因になるだけでなく、子供にまで影響致します。
 原発を見切り発車するために科学者が(口からでまかせで)「いずれ科学技術で放射能を消滅させる」などと約束したのですが、その約束は、果たされていません。
 放射能を消滅する研究の結果、放射能消滅の為には、専用の原子炉を設置して、気の遠くなるほどの運転時間を必要とすることがわかったのです。そして、その作業により、消滅した放射能に比べて、もっと新たに大量の放射能を作り出す事がわかったのです。要するに、放射能の消滅は出来ないのです。・・・これは、原子物理学者なら予測されるべき結果ではなかったのでしょうか? 

 兎も角、
 放射能は、具体的な環境への影響も人体への被害も発生していますし、それが放射能が原因と特定されていることに科学者達は異議はないでしょう。
 これだけはっきり因果関係も危険性も立証されている原発を廃止しないで、不確実なCO2削減だけに躍起になっている世界は、本当に愚かで狂っています。・・それどころか、CO2削減の有効手段として原発を見直す発言が増えている事自体、狂気の沙汰す。
 予防原則は
確実なものには手を打たない」という原則だと曲解されているとしか思えない矛盾です。 

 CO2自身は基本的に無毒です。炭酸飲料でみんな口にしています。生態系を循環し、H2Oと共に、光合成の原料になり、栄養である炭水化物になります。植物は、タンパク質もこの炭水化物から作り出します。・・・
生態系で減らす事も出来るCO2より、生態系を循環しないどころか破壊する放射能の方が、遥かに恐ろしい環境汚染を引き起こします。放射能は最悪の環境汚染物質です。

 はじめに述べた予防原則とは違いますが、将来ずっと続く放射性核廃棄物の恐怖を予防する為には、早急に原発を廃止すべきです。
 稼動させれば、必ず高レベル、超高レベルの、人類の手に負えない放射性廃棄物を発生させる原発は、不確実なCO2温暖化よりずっと恐ろしいものです。予防原理よりもっと確実な消せない環境汚染として、廃止すべきです。・・確実だから、予防原則を適応しないとか言う積もりでしょうか?
 CO2温暖化脅威説がもし本当だとしても、原発よりは恐ろしい筈はありません。


 参考文献
 新石油文明論 、など ;槌田敦
 <地球環境読本> 
  ハイテク技術が地球環境をさらに汚染する ; 山田国広  
  エネルギーを使えば使うほど人間は貧しくなる;瀬尾健
  その他、原子力関係の記事
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【2007/07/23 22:16】 | 原子力 トラックバック(0) |
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