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2007-07-03 22:32
 河畔林とは、読んで字の如く、河川の周辺、河畔にある林です。上流の狭い谷底や斜面にあるものを渓畔林、下流の氾濫原にあるものを河畔林と区別するようですが、ここではそれらを合わせて、河川の周辺の森林を「河畔林」と呼びます。

 ずっと昔は、河川は、護岸工事や河川改修工事などは行われていなかったから、森林に流れる川の流域は絶壁でもない限り全て河畔林だったでしょう。(絶壁にさえも逞しい木が生えています。)
 日本でいえば、江戸時代以前からも護岸工事などは行われていましたが、コンクリートで固めたわけではないでしょうし、昔は本当に必要と思われる地域で工事が行われたでしょう。
 それに比べて、最近の護岸工事、河川改修工事はどうでしょう?実質は、増え過ぎて太り過ぎたゼネコンを支える為だけとしか思えない護岸工事、河川改修工事の方がほとんどだと思われます。いまだに護岸工事がされていなくて、河畔林が茂って生態系の豊かな部分がターゲットにされています。
 昔は、本当に必要だった護岸工事も、最近は、護岸工事されていない河川の地域を探してきて、ゼネコンの為に順々に護岸工事しているとしか思えない部分が沢山あります。
 
 最近は、全く堤防のない、河畔林が堤防で分断されることなくそのまま森に続いているような美しい風景の場所は、激減しています。道路工事と護岸工事、河川改修工事がセットにされて、どんどん工事されています。

 河畔林や葦は、水面を覆って日陰をつくり、魚の隠れる場所をつくります。葉や葉についている虫などが水面に落ちて、水中生物のえさとなり、水草の養分となります。洪水の時危険だと言われる倒木も、川の中の生物の生息環境を豊かにします。木は逆に洪水時の土砂の流出を防ぎます。
 
 最近は、護岸工事や河川改修工事に慎重になってきたと言われますが、それは注目されている一部の場所の話で、今でも地方の至る所で、工事のメリット、デメリットを十分比較検討せずに、無節操にどんどん河川改修工事が為されています。
 河畔林の生態系での役割は、まだはっきりわからないと言っても、陸の生物も川の生物も他の場所より多く、生態系が豊かである事は明らかです。生態系の物質循環にも大きく貢献していることは最近明らかにされつつあります。それも、その河畔林の周辺だけではなく、ずっと下流の河口、さらには海、逆に上流の山の生態系にまで影響していることが、最近の研究でわかってきています。

 河川改修工事などで河畔林が失われると、そこで生活している沢山の生物に直接大打撃になる事は明らかですが、そればかりではなく、その川の全ての流域や、もっと広範囲の海や山の生態系、物質循環にも打撃を与えるでしょう。
 そのくらいの事は、環境アセスなどしなくても明らかでしょう。しかし逆に環境アセスしても、確実な証拠は示せないのが現状です。
 生態系への配慮もなくどんどん河川改修工事をするゼネコン、させる自治体(最近は形式的な配慮はするようです。)・・・彼等はとんでもなく無知なのでしょうか?それとも愚かなほどに強欲なのでしょうか?・・・生活の為と割り切っているからなのでしょうか? 
 
 護岸工事されて、周りは堤防があって、並木が整然と植えられている川は、いかにも人工的で、箱庭のイメージです。 
 それよりも、護岸工事などされてなくて、中州もそのままで、川の水の中から続いて草木が生い茂り、周囲はワイルドな雑木林の河畔林があることが生態系にとって大切な事でしょう。素晴らしい事です。

 現在残された河畔林を潰す大義なんてほとんどない筈です。
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【2007/07/03 22:32】 | 生態系 トラックバック(0) |
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