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2007-03-27 07:12
食料不足4

 マルサスの人口論は、人口は等比数列的に増えるが、食物(マルサスは食物だけでなく、人間が生きていくために必要な生活物資・・生活資料全般をさしているようですが、ここでは、メインの食物のみに着目します。)の増産は等差数列に増えるから、人口の増加に食物の増産は追いつかなくなるという考え方です。高校の教科書あたりに書いてあるのを見て、人口は、抑制条件がはたらかなければ等比数列(指数関数)的に増えるのは、当然であると理解しましたが、食料の等差数列的増産というのは、納得出来ませんでした。・・・
 それは今でも同じです。そもそも自然現象で、自由落下の時間と速度の関係や、抵抗が一定のもとでの電圧と電流の関係のような物理実験的なことではなく、物質が増える現象で等差数列的に増えるという現象が、部分的近似を除いてあるのでしょうか?どういう仮定の下かは分かりませんが、食料増産が等差数列的に増えるというのは、生産ライン上での製品の生産みたいな特殊な話で、実際の食料生産現場では、ほとんど有り得ないでしょう。
 私は、マルサスの人口論には高校時代からのこのような疑問点を持っていますし、(その事を特に調べてもいませんが・・)この、200年ほど前の理論は、ひどく雑な理論だとも感じますが、
 
それは兎も角、マルサスの人口論は概ねの部分においては合っている部分が多いとも考えます。

 的を得ているのは、人口は、食物が増加するところでは常に増加し、人口の増加は、食物生産を必ず超えるという事でしょう。(人間の意志の介在によって変わりうるのですが・・)それは、こんなマルサスの人口論を持って来なくても、等比数列(指数関数)の特徴と地球の有限性を考えれば至極当然の事ですが。 
 
 さて、人口が食料生産を抜いてしまって不均衡が発生した時、どんなことが起こるでしょうか?
 マルサスは、それを是正する力が働くと述べています。すなわち、人口に対してその増加を抑えようとする働きが起こるとしています。
積極的な妨げ』は、貧困、飢饉、戦争、病気、退廃などです。
 (貧困や飢饉は、妨げと言うより当然の結果として起こるべき事と言うべきでしょう・・)
予防的妨げ』は、晩婚化、晩産化、非婚化による出産の抑制です。
また、人為的努力により、耕地拡大や収穫拡大も生まれ、生活資料の水準を高めようとする働きも起きると述べています。

 日本は、決して不幸中の幸いとは呼べませんが、今のところ強い経済力の為に、悲惨な『積極的な妨げ』、すなわち、目立った、貧困、飢饉、戦争、病気、退廃などは起こっていません。(兆しはあるので、政府はそれを敏感に感知し、謙虚に対処すべきです。)
 その代わり、明らかに『予防的妨げ』として上に記したもの・・晩婚化、晩産化、非婚化による出産の抑制・・が起こっています。これは、自然の摂理なのかも知れません。これから来るべき、悲惨な『積極的な妨げ』のカタストロフィーを和らげる為の自然の防御ではないでしょうか? 
 それに加えて、収穫拡大などの人為的努力も行われていますが、それが、、農薬、化学肥料の大量投入という、農業生産性を持続できない緑の革命と同じ一時しのぎの方法論なのです。
『少子化対策』をして人口を減らないように出産を奨励している日本は、将来にわたって日本の人口を養うだけの食糧確保出来る見込みがあるのでしょうか?日本政府はそんなところは、全く見通してはいないと思われます。
 ただ単に、戦後の混乱を過ぎてから、食糧自給率は落ちていったけれど、戦後60年以上顕著な食糧不足はやって来なかったと言う事実があるから安心しているだけでしょう。実際は、1993年の少しの日照不足による稲の不作であれほど騒ぐほど、日本の食糧は脆いのです。
こんなもんで済む訳はなく、このまま無策が続くともっと悲惨な『積極的な妨げ』が起こるでしょう。
それなのに日本では、逆行する対策をとっているわけです。


『少子化対策』はこれから発生するであろう悲惨な『積極的な妨げ』・・貧困、飢饉、戦争、病気、退廃をより悲惨な状態にさせることでしょう。世紀の愚策です。
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【2007/03/27 07:12】 | 食料と人口 トラックバック(0) |
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