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2007-03-24 19:40
食料不足3

緑の革命[Green Revolution]
は、主として開発途上国の人口増加による食糧危機克服の為に、アメリカを中心に多収穫の穀物の品種を開発して、大量増産を達成した出来事です。
 第二次世界大戦後、1950年代あたりから小麦、トウモロコシ、イネなどで半矮性と呼ばれる背丈が低く作物が倒れにくく、肥料によく反応する品種、HYV種[High Yieldind Varieties 高収量品種]を開発して、導入し、食糧の増産を達成し途上国の飢餓を救ったとされています。この多収性品種の開発に努めたアメリカのノーマン・ボーログ博士は、歴史上どの人物よりも多くの命を救った人物として、ノーベル平和賞を受賞しています。

 しかし、実際はアメリカの食糧戦略の一環としての効率の高い農法の研究から始まったもので、中国の赤の革命の、農村で農民が農地を取り戻そうという運動に対抗するためのものだったとの説もあります。
 HYV種[高収量品種]の導入により、土地の面積あたりの収穫は上がりましたが、在来種より肥料や水も大量に必要だった為に、大量の化学肥料と灌漑用水が必要になりました。
 つまり、灌漑施設、農薬など、工業(製品)の投入が行われ、多額の投資が必要になりました。小農には不利になり、富農と貧農の2極化をもたらしました。
 この緑の革命で生産性が向上して穀物が余り、市場価格が低下して、農家は資金繰りの悪化などから累積債務が増え、その国で作られる農作物が自国の人々が食べれずに、飢餓が広まったり、そのほか様々な社会問題も引きおこされています。
 そして、一時的に途上国の食糧自給率を上げましたが、化学肥料の輸入など、農業でさえ先進国への依存がどんどん増える結果になりました。農業を資金のかかるものに変貌させてしまいました。農村に市場経済を浸透させました。
 この、一時的な高収量の代償として、土壌から大量の栄養分が失われ、土壌流出しました。農薬汚染や大量の地下水使用による塩害も発生しています。最終的には農地の砂漠化も起こっています。

 現在では緑の革命を失敗とみなし、それぞれの土地条件に合った在来品種の見直しも行われています。自然農法に変えようという動きも見られます。
 緑の革命は、産業革命の農業版と考えることも出来るでしょう。つまり、農業における工業化による大量生産です。

 大量の農薬により、水は汚染され水田などでの淡水魚の繁殖が妨げられ、生態系は破壊されていきました。稲藁が使用されなくなり、プラスチックなどの石油化学製品が購入させられました。その結果在来種などによる循環形農業が破壊され、農業生産とともに、不必要なゴミ類も出るようになり大きな環境汚染ももたらしています。

 緑の革命で、一時的な飢餓を救った事は、紛れもない事実です。
しかし、より大局的な見方をすれば、緑の革命による農業は、禁じ手ではなかったでしょうか?緑の革命は、土地に麻薬を打ったのです。
 一時的に食糧の著しい増産に成功し、飢餓を救って、さらに食糧の余剰を生み人口爆発を大きく加速しました。しかしこの農業は、近代的農薬付けの農法で、栄養が流出して、生産性がぐっと落ち込んだのです。生産が落ち込まないためには、対症療法として、農薬をますます過剰に投与し、ますます土地を不毛の地に変え、この悪循環は最後には土地を砂漠化してしまうのです。
この先には、大きな飢餓が待ち受けているです。引き延ばされればされただけ悲惨な飢餓です。 


 持続可能な食糧増産でなく、一時的な食糧増産は、人口爆発を加速し、食糧不足によるより悲惨な飢餓を引き起こすのです。
 今からでもその土地に合った、循環型の農業に戻して、持続可能な食料生産を図って行くべきでしょう。しかし、緑の革命の一時的な食糧増産により、過剰に増えてしまった人口の問題は非常に深刻な問題です。
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【2007/03/24 19:40】 | 食料と人口 トラックバック(0) |
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