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2015-10-11 18:45
貧しい家に生まれ子供の頃に辛い思いをしたので、努力して貧困を抜け出し金持ちになった・・・と言う「夢の実現」はアメリカンドリームのステレオタイプでしょう。貧困を抜け出して金持ちになった彼や彼の家族は物質的に豊かになったかも知れませんが、社会の貧困問題は何も解決していません。それどころか、彼のような「努力によって貧困から抜け出せた例」によって、「努力すればだれでも貧困から抜け出せる、だから貧困は自己責任」と言う理屈をバックアップさえするかも知れません。曰く「金持ちになったのは本人の努力の賜物。逆に貧困は怠け者の代償・・・」。アメリカの財閥、富豪たちは、そのようなアメリカンドリームの話を歓迎することでしょう。(その実、「成り上り者」として、軽蔑して利用価値が無くなれば足を引っ張る事でしょう。・・・自分達もかつての「成り上り者」であった事を棚に置いて・・・)頑張って努力して、自分達富豪の仲間入りを目指しなさい・・・と貧困層に上から目線で呼びかけます。貧困層に限らず庶民がみんなアメリカンドリームを夢見て追いかける限りにおいては、金持ちは目標であり、憧れであり、不公平による非難の対象ではありません。階級闘争は起きませんので、富裕層は安泰です。

それに対し、貧しい労働者階級に生まれた者達が、何の生産性も無い労働をしない「資本家階級」によって搾取されるのはおかしい、もっと自分達の労働の対価に見合った報酬があって然るべきだ・・・と、貧しい労働者同士連帯してブルジョア階級により多くの(当然受けるべき)報酬を要求して、闘い、権利を獲得してある程度まで豊かな生活が出来るようになる事を目標にする・・・と言うのが階級闘争でしょう。これこそ貧困問題を根本から解決する一つのまともな方法ですしょう。

ただ、実際の歴史では、「ブルジョア階級と闘うプロレタリア階級」と言う事は稀で、マルクス主義を実践しようと階級闘争を起こしたのは第3の階級・・・「リベラルな知識層」であったとも言われています。
兎も角、誰が階級闘争を起こして来たかは別として、階級闘争とは、資本を持たざる労働者階級が搾取される社会構造、社会的格差を克服する為に起こされる闘争であり、労働者が資本家に搾取される構造を克服する闘争と考えられます。


今の時代、「階級闘争」と言う言葉にはネガティヴな印象が出来上がっているようです。・・・階級闘争を恐れる財閥、資本家;搾取階級が広めた、プロパガンダでしょう。「左翼か共産主義者か・・?」等と言う表現も、侮蔑の表現として使われています。共産主義、「階級闘争」と言う言葉への多くの日本人の拒否反応は、アメリカ政府や自民党など、搾取階級の代理人達によるプロパガンダ、扇動によるところが大きいでしょう。

  
近代以降起こされて来た様々な国家間の対立・・・日本対アメリカ、日本対中国・・・、日本と他国間との対立に限らず、世界中の国家間の対立の多くは、【黒幕】にも書いたように、実は利権を狙っている財閥、投資家・・・いわゆる搾取階級者達によって推進され、多くの国民は彼等のプロパガンダに踊らされて来たのでしょう。

最近の例を挙げればTPP。日本の労働者も農民も、アメリカの労働者も農民も、実は反対多数です。それでも推進し続けて来たのは、TPPでお金が儲かると考えられる企業、日本で言えば経団連の、アメリカで言えば様々な大企業の・・・・経営陣、株主・・・ごく一部の搾取階級でしょう。それに、彼等の傀儡政権やマスコミによるプロパガンダやバックアップ、様々な工作により、TPPによって多くの企業の利益が上がり、国民の多くの生活も良くなる・・・と信じた一般市民、ちょっとだけ投資している小株主も一緒になってTPPが推進されて来ました。
ほんの数十年まえ前まで一億総中流と言われた日本社会は、21世紀に入り格差社会になりました。ここ数年でかなり酷くなりました。戦後の高度経済成長時代以降改善されていった労働条件も、ここのところどんどん改悪されています。安倍政権での労働者派遣法改正(改悪)が典型例です。(企業の人件費を浮かせて、政治献金を増やし、与党の議員を人件費を削る方向に動かした・・・と言われています。)非正規雇用もどんどん増え、ブラック企業も沢山存在し、戦前の日本の「女工哀史」や「蟹工船」のレベルにまで来てしまった感があります。


年々酷くなる日本社会の格差問題の解決策として、経済を活性化して、株価を上げて、貧困階級にまでお金を回そう・・・と言う話が溢れています。いわゆる滴下理論[Tricle-down effect] です。アベノミクスはそのステレオタイプでしょう。これらは、あくまで富裕層が更に儲けたら、貧困層にもおこぼれを回す・・・と言う「効果」です。セイフティネットとは程遠く、富裕層がお金を使ったときに貧困層にもお金が回る機会が増えるだろう・・・と言う事のみです。つまり滴下理論なんて所詮ただの金持ち優遇策に御用学者が社会的意義を付けた裏付けのない空論でしょう。

 ならば格差問題を本当に解決するにはどうするか・・・と言えば、富の公平分配と言う事が当然の帰結でしょう。現在の労働者階級は更に、正規と非正規に分断されてしまいましたが、契約社員、派遣社員等、非正規雇用の待遇改善こそ先決でしょう。(安倍内閣が成立させた労働者派遣法改正によって、非正規雇用者は非常に窮地に追い込まれています。)同一労働同一賃金の原則が全く機能せず、非正規雇用の人々は、正規雇用の人々と同じ仕事をしても賃金は遥かに少ない・・・と言う状況です。その差額は明らかに不公正に搾取されていると言えましょう。そう、非正規社員の安い賃金から不公正にお金を搾取して、富裕層は金銭的に潤った生活しているのです。この「富裕層」はそれまでは資本家の経営陣を指していたのでしょうが、現代の日本では、しっかり待遇が安定している高給取りの正規雇用の社員も含まれるでしょう。労働者間でも不公正な搾取が行われているのです。

この不公正を正すには、労働者派遣法を改悪して、弱い立場の非正規労働者を更に追い詰めた現政権には全く期待出来ません。政治に期待するなら、共産党や社民党(若しくは生活の党)などに政権交代しなければ無理でしょう。
そして、政権交代以外に残された方法が、階級闘争です(階級闘争の最終目的も政権交代と言えるでしょう。)現在は非正規雇用者の組合も作られていますが、まだまだ影響力は大きくありません。非正規の大変な労働環境の中で、更に労働争議を行っていく事も困難を極めるでしょう。直ぐに首切りされてしまう危険性もあります。色々なパワハラもあるでしょう。(その為の派遣法改悪でした。)だからこそ、この階級闘争には、派遣階級の人々以外の多くの支援が必要です。その支援者達が「リベラルな知識階級」と呼ばれる人たちでしょうか?・・・この呼称には、あまりいいイメージは湧きません。・・・正規雇用や個人事業主、政治家・・・様々な人々が「公正」の為に団結して活動しなければならないでしょう。

格差問題を国家間の紛争にすり替えられて、戦争に行かせられ、犠牲にされるのはいつも搾取される貧困階級です。それぞれの国で搾取されて、貧困に甘んじさせられ、挙げ句の果て、「国の為」と言う大義名分で戦争に行かせられるのです。不公正極まりない事態です。搾取する富裕層は戦争による利権を求めて戦争を起こしはするけれど、戦争には行かず、代わりに搾取して貧困層にした人々を戦争要因として戦場に送るのです。今や戦闘要員も員混ビジネスで供給しているのです。そんなアメリカを真似て、日本でも経済的徴兵制が行われる危険性が増しています。
近代以降の戦争は、イデオロギーの対立に見せかけていますが、実質は利権の為の戦争であった・・・・と言う陰謀論は、陰謀論の範疇を越えて、実際に本当である事が多いのではないでしょうか。・・建国以来の90%以上の年月を戦争に明け暮れてきた国家アメリカも、それぞれの戦争には「大義名分」を立てて来たわけですが、そこには必ず、利権の為に戦争を推進した戦争利権屋の暗躍もあったものと想像します。
兎も角、搾取されて貧困層に落とされた人々が戦争にも行かせられると言う不条理は是正されるべきです。
そのような事も含めて、広義の階級闘争は必要でしょう。
労働者対資本家階級と言うステレオタイプの階級闘争を「狭義の階級闘争」とした場合、
「広義の階級闘争」とは、正規と非正規の格差是正も含めた、正当な労働報酬の権利獲得の為の闘争と定義します。勿論、現代資本家の不当な搾取構造は是正すべきです。
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【2015/10/11 18:45】 | 社会・経済 トラックバック(0) |

階級社会
爽風上々
現在の日本が階級社会かと言われるとそうだとも言えないのですが、極めてそれに近い状態になっているのかもしれません。まだ完全な固定化はされていないものの。

どうも階級闘争というと共産主義の用語と思われるために触れることがはばかられるような雰囲気ですが、「日本の景気を良くする」なんていう言葉がなんの反省もなく使われている状況ではこれをきちんと見直すことが必要でしょう。
ただし、昔のロシアなどのように、農民や労働者という階級があり、それが為政者となるような闘争というものだけが階級闘争ではないでしょう。
企業経営者と労働者はそのままの関係でも、その利益配分を劇的に変化させるとか、下請け中小企業の取り分を増やすとかいった活動も実はそれぞれの階級の闘争であるかもしれないのです。

経済成長政策などこれ以上取らずにいても、大企業に溜まりすぎた利益をきちんと配分するだけで十分に多くの国民が実感できるだけのものはあるはずです。
それを実現するためにも、自らの階級というものを改めて見直し、その同じところに属する人たちとの連帯を強め、自分たちの利益を高めるような政策を実施できる政党に結集するという行動が必要であり、ばらばらに地元利益ということだけを主張する自民党公明党議員を減らしていかなければなりません。

貧困救済
東京珈琲
国のトップを貧困経験のある人物にやらせる。安倍さんは貧困対策を「持続可能な質の高い成長」というよく解らない事を言っている。
本当に困っている人に漏れなく生活保護を受給させれば良い。不正受給はしっかり対策する。その点においては国民総背番号制は役に立つかも。ベーシックインカムを考えても良いのでは。財源は預金に税をかける。特別会計の見直し。
問題は国民の投票率が低い事。投票にも行かない人達に階級闘争は出来ない。
パチンコ競馬その他のギャンブルを無くす。酒タバコの増税もしくは禁止。貧困層はこれらにお金使いすぎ。
格差固定対策は教育費を無くす。また、大学の質の向上。今の大学は遊び場と化している。
後は社会からの離脱。自給自足で豊かな暮らしを。

階級
guyver1092
 最近の階級の作り方は、マルクスの時代よりもはるかに巧妙で、持株会社とか、労働者派遣会社等を使い、支配者が直接、被支配者とは接触しない仕組みが作られ活用されています。このような中間緩衝材を作るだけでは飽き足らず、偽装請負等も横行しているようです。更に巧妙なことに、小口の株を広く被支配階級にバラまき、自分達が支配者階級に食い込んでいるとの幻想も植え付けています。実際は、情報量の圧倒的な差により、カモられているだけですが。
 このような状況では、マルクス時代の階級闘争では全く対応できないと私は考えています。
 現在の巧妙な仕組みを跳ね返す方法として、私が真っ先に思いつくのは、減価する貨幣の導入です。現在の支配の仕組みは、不滅の貨幣の仕組みを前提に構築されているので、この土台である不滅の貨幣を否定すれば、この仕組みは意味を失うであろうと考えるからです。

Re:階級社会
雑草Z
>完全な固定化はされていない

そうですね。本文に書いたように固定化されていないから、チャンスがあると感じさせ、、「努力すればだれでも貧困から抜け出せる」と言うアメリカンドリーム的な「希望」を持たせる事が財閥の支配者層の戦略でしょうか。

>企業経営者と労働者はそのままの関係でも、その利益配分を劇的に変化させるとか、下請け中小企業の取り分を増やすとかいった活動も実はそれぞれの階級の闘争であるかもしれない
>自らの階級というものを改めて見直し、その同じところに属する人たちとの連帯を強め、自分たちの利益を高めるような政策を実施できる政党に結集するという行動が必要

 私が「広義の階級闘争」と定義して漠然と書いたものの具体例を色々示して頂き有難う御座います。

>経済成長政策などこれ以上取らずにいても、大企業に溜まりすぎた利益をきちんと配分するだけで十分に多くの国民が実感できるだけのものはあるはずです

これが大きなポイントですね。強欲な搾取階級の優遇策が本当の問題なのに、経済成長政策等に問題をすり替えていますね。経済成長政策は、ある意味富の再分配から目を逸らす姑息な手段ですね。今更ながらの経済成長策は、実は環境破壊、資源の浪費であり、今から無理やり高度経済成長をさせようとすれば、逆に分配できる富も枯渇してしまうでしょう。

Re:貧困救済
雑草Z
東京珈琲さん、様々な理想論を並べて下さいましたね。

>ベーシックインカムを考えても良いのでは。財源は預金に税をかける。特別会計の見直し。

他に財源は、重い累進課税、企業の税率、相続税率を上げる事でしょう。税金の集め方にも大きな不公平があります。

最後の

>社会からの離脱。自給自足で豊かな暮らしを。

この最後の一節いいですね。階級闘争と言うよりも、一種のアナキズムでしょうね。

Re:階級
雑草Z
>最近の階級の作り方は、マルクスの時代よりもはるかに巧妙で、持株会社とか、労働者派遣会社等を使い、支配者が直接、被支配者とは接触しない仕組みが作られ活用されています。

なるほど、勉強になります。

>小口の株を広く被支配階級にバラまき、自分達が支配者階級に食い込んでいるとの幻想も植え付けています。実際は、情報量の圧倒的な差により、カモられているだけですが。

これは私も思っておりました。バブル以降小口の株主は、全体として損をしているのではないかと考えています。その手のデータ(投資額によって分けた損得額)を公開すれば、小口投資家が如何にカモられているかよく判るでしょう。「自分も投資家で資本家である」と言う幻想を抱かせるだけでは無く、彼等からお金を絞り取っているのですね。

>現在の巧妙な仕組みを跳ね返す方法として、私が真っ先に思いつくのは、減価する貨幣の導入です。現在の支配の仕組みは、不滅の貨幣の仕組みを前提に構築されているので、この土台である不滅の貨幣を否定すれば、この仕組みは意味を失うであろうと考えるからです。

これまた、guyver1092 さん独特の方法ですね。私は、guyver1092さんのこの手のお話はこの場で何度も御説明頂いたので、理解は進みましたが、それでもまだ多少曖昧な感じが残ります。普通の人では思いもよらない方法でしょう。
 もう少し詳しい御説明を読みたいところです。

自分探しの旅
団塊親爺の遺言
日々、殺戮や胸糞の悪くなるニュースの飛び交う現在

人間性が失われて行く 世界に成っていますよね・・

自分も善く今迄生きて来られたものだと思います
社会へ出てからの他人様の造ったシステムが嫌で 何度仕事を
変わった事か・・あの儘、我慢をしていたら生きては居なかった 我儘な自分の性格・・片田舎から東京で生活している自分
が居ます 気の合う仲間たちと仕事をこなし その仕事に見合う対価を貰う人生 不満は在りません 全て自分の責任です
自営業ですが幾人かの若者たちを育て送り出しています

こんな世の中で理不尽な仕組に流され無い様に生きる事は
若者たちも大変です 今の大企業や国の政策は何も完成された
ものでは無く我慢すると身体に悪い 人の役に経ち喜ばれる仕事を探す人生は永かったが 何とか・・先が見えて来た


階級という社会構造
爽風上々
すでに確実に存在している階級というものを考えずに「景気を良くする」などという文句に引っかかっているのが今の日本の有権者です。

階級間の配分というものに手を付ければ比較的簡単に得られるものが、日本全体の経済成長などという夢物語をしなければ得られないかのように思わされてしまい、結局儲けることの上手な連中(=政権中枢部)の思うがままにされています。

アベノミクスで輸出大企業、投資家といった連中には莫大な富が転がり込みました。それを公正に再配分するだけでかなりのことができるのに、何やらおかしな理屈をこねて逆方向に向かうのが政府とその応援団たちです。

法人税の減額などではなく増税、累進課税の緩和などでなく強化、さらに企業の利益だけに課税するような現行法制を改めて企業活動自体に課税できる制度を設けること。
さらに為替取引にも課税できるようにすれば相当な財源が得られます。
これを推進できる政党は今のところありません。それが必要なのかもしれません。

Re:自分探しの旅
雑草Z
>人間性が失われて行く 世界に成っていますよね・・

 強欲な富裕層の資本家階級が、労働無しにより多くの富を求め、モラルハザードが起こっていることが大きな要因の一つでしょう。一般人が持っている「良心」の感覚の欠如かと思われます。

>こんな世の中で理不尽な仕組に流され無い様に生きる事は若者たちも大変です 

このままの資本主義が続けば、21世紀は夢の世紀からは程遠い過酷な世紀になるでしょう。どこかで大転換があるでしょうね。
団塊親爺の遺言様もそこまで見届けて欲しいと思います。

Re:階級という社会構造
雑草Z
>階級間の配分というものに手を付ければ比較的簡単に得られるものが、日本全体の経済成長などという夢物語をしなければ得られないかのように思わされてしまい、結局儲けることの上手な連中(=政権中枢部)の思うがままにされています。

経済成長推進は、成長の限界を認められない愚者の政策かと考えていましたが、実は格差社会是正の方向に世論が行かない為に掲げた偽りの目標である面も大きいですね。
今回の爽風上々さんのコメントを通して明確化してきました。

>法人税の減額などではなく増税、累進課税の緩和などでなく強化、さらに企業の利益だけに課税するような現行法制を改めて企業活動自体に課税できる制度を設けること。 さらに為替取引にも課税できるようにすれば相当な財源が得られます。

その通り!これらも広義の階級闘争ですね。

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2015-10-03 00:02
現代社会は、日本をはじめ、世界中の多くの国がスポーツを偏重し過ぎていると感じています。
 スポーツニュースやスポーツ新聞等、エンターテインメント系の媒体でスポーツを取り上げるのならまだ分かりますが(それでも、そんな新聞、雑誌、番組が多過ぎます。)普通のニュースや一般の新聞にスポーツの事が大々的に・・・時にはトップニュースとして取り上げられる事に異様さを感じるのは私だけでしょうか?
大リーグで本塁打を何本打ったとか、テニスの世界大会で優勝したとか、サッカーのワールドカップでどうたらこうたら、そんなことが国を挙げて騒ぐ事でしょうか?・・・これらのニュースが安保法案や原発再稼働、福祉や火山爆発のニュース等と並行して、ときには同格以上に取り上げる様は、異様としか思えません。

スポーツの社会での位置は、
個人がする分には、ゲームの一種、そして体力をつける為の運動 
観戦する分には、それこそエンターテインメントの一つでしょう。広義で芸能などと同じと考えます。芸能以上に特別気高いものだ・・・なんて言えないだろうし、そんなこと言ったら音楽家や演劇界等芸能人に失礼でしょう。
スポーツは、世界大会だろうがオリンピックだろうが、個人競技に限らず、団体競技でも、国家の威信を賭けて戦うものではないでしょう。・・・ごく一部、そのように認識している人もいまだにいるやも知れませんが、現代は原則、個人(チーム)同士の競い合いとのコンセンサスはある筈です。国際試合を行う事によって、戦争の代理行為として、(闘牛のように)戦争による人の殺し合いが防げるのならば、大きな意味があるでしょうが、そんな機能がスポーツにあるとは言えません。逆にサポーター同士の暴力行為はよく耳にするところです。世界一好戦的な国家アメリカで世界一(プロ)スポーツが流行っている事から、もしかしてスポーツ好きと好戦的な事には正の相関係があるかも知れませんが、負の相関関係があるとは言えないでしょう。(今のところ、相関関係はあんまりないと言うべきでしょう。)


あるサイトのコメントに、
「オリンピックと言ってもエンターテインメントの一つに過ぎない」
と書いたら、
「オリンピックがただのエンターテイメントだって?ふざけてるんですか?暴論にもほどがある 一流のアスリートがどれだけ真剣にスポーツに取り組んでいるのかわかっているんですか?」
と言う反論のコメントを頂いた事があります。それに対して私は、
「オリンピックがエンターテインメントでないとしたら、何なのでしょう?こんなものに巨額の税金を投入すべきではありません。社会福祉やセイフティネット、環境保全に税金を投入すべきです。」
と反論し、更に
>どれだけ真剣にスポーツに取り組んでいるのかわかっているんですか?
に対しては
「この論点には笑うしかありません。真剣に取り組めば湯水の如く税金を投入するのが許されるとでも思っているのでしょうか?音楽の演奏家も真剣だし、プロの画家も真剣です。一般の企業の経営者も従業員の多くも真剣です。更に言えば泥棒も詐欺師も真剣ならばいいのでしょうか?」
と返した事があります。それに対する再反論はありませんでした。
私はそこに記したようにスポーツは大きく括れば芸能と同じエンターテインメントや趣味の領域であると考えていますし、それを越えさせてはいけないと考えています。しかし、現代社会でのスポーツのポジションは、既にそれ以上のモンスターに祭り上げられています。スポーツは、他のエンターテインメントとは一線を画した気高く神聖なものだ・・・等と考えている輩も結構いるのかも知れません。

スポーツを趣味でやる分には真剣でも構いませんし、自分達でお金を出してやる分にも構わないと思っています。個人的に大きな価値観を持つ分にも否定する必要はないでしょう。競技によってはプロの選手が存在して、それでお金を稼いでもいいでしょう。
しかし、オリンピックのようなスポーツ行事に税金を湯水の如く投入して、施設を新築したり建て替えたり、補助金を出したりするのには反対です。何故にスター選手の為に税金を投入する必要があるのでしょう?国家が音頭を取って、オリンピックを誘致したり、スポーツを振興する必要は無いでしょう。そして趣味の領域を越えて、一般のニュースに、大々的に取り上げることにも反対です。

その意味で、東京オリンピック開催の[成功決議案]に反対した国会議員がたった一人だけだった事には呆れますし、そのたった一人の山本太郎議員の私の中での評価はますます高くなりました。


私も少年時代から20代くらいまでは、好きなスポーツもいくつかあって、テレビ観戦くらいはしていました。しかし最近の異常なまでのスポーツ偏向報道に対しては嫌気がさしています。ここ暫くはTV等でもスポーツ観戦をしなくなりました。

陰謀論の一つに3S政策と言うのがあります。大衆の関心を政治に向けさせなくするような愚民化政策として、Screen(・・現在はTVやNetでしょう。) , Sport , Sex に大衆の目を向けさせると言う政策です。敗戦後の日本の占領政策としてアメリカが行なったとも言われていますし、現在、世界の各国で行われているとも言われています。それが実際に政府を通して行われている陰謀なのか、商業ベースで社会のニーズで行われているだけなのかは定かではありませんが、日本での安保法案や特定機密保護法案、原発再稼働の問題に平行して、(優先して、)マスコミは(かなり意図的に)スポーツニュースを大々的に流しているイメージがあります。政府の指示か、経団連の支持か、愚民策の匂いがぷんぷんします。それが陰謀では無く、単に国民の需要、興味関心と言ってしまうのならば、それこそマスコミのジャーナリズムはコマーシャリズムに押しつぶされてしまったと言えましょう。そして、国民もスポーツ中毒になっていると言えましょう。確かに現在のスポーツブームはマスコミの過剰露出による宣伝効果に負うところが大きいでしょう。
現代の、スポーツが偉大だと言う価値観のプロパガンダには辟易です。

スポーツに対する個人的思い入れはいくらあっても個人の自由ですが、
スポーツの社会的位置は、先に述べたように、ゲーム、体力をつける為の運動、そしてエンターテインメントくらいであり、社会的にはそれ以上の過大な意味はありませんし、持たせるべきでもないと考えます。

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【2015/10/03 00:02】 | スポーツ・娯楽 トラックバック(0) |

スポーツの役割
東京珈琲
愚民化で相違無いと思います。
まず日本においてスポーツ系の部活は、上下関係を徹底して学ばせ社会に出てから上司の言いなりになるような人間を育てる良い場です。反骨精神のある人は潰されます。
会社に就職してからは、ストレスを会社に持ち込まれると厄介なのでスポーツで発散させるのでしょう。また、スポーツに集中させる事により政治への関心も低下します。
それと人間には多かれ少なかれ暴力性がありますからそれの昇華としてスポーツがあると思われます。なのでスポーツがあることにより犯罪を少なくしているかもしれません。
その他はおっしゃる様にエンターテイメントと健康の為、金儲けでしょう。
スポーツ関係のニュースや新聞は見ていて辟易するのは同感です。
スポーツはもっと生産性のある事で競技すれば良いのではないでしょうか。植樹競争とか稲刈り競争とか。
膨大な金を使ったり自然を破壊してまでやる事ではないでしょう。
オリンピックで被災者に勇気と希望をと言いますが、選手がメダルを取ったら被災者の家が建つ訳でも亡くなった家族が帰って来る訳でもありませんし、放射能が消える訳でもありません。むしろオリンピックが近づくにつれ世は震災の事を忘れて行ってしまうのではないでしょうか。

スポーツ偏重
guyver1092
 おっしゃる通り、愚民化政策でしょうね。3S政策も以前何かで読んだことがあります。近年芸能人で国民的〇〇と言うほどの人気を誇る者が出ないので、ナショナリズムと結び付きやすい、国際的試合のあるスポーツ選手を芸能人の代わりにしようとしている気がしますね。
 ちなみに私は、自分でするスポーツ以外は興味がなく、テレビでスポーツ観戦をした記憶がありません。

Re:スポーツの役割
雑草Z
    東京珈琲さん

 賛同のコメント有難う御座います。

>日本においてスポーツ系の部活は、上下関係を徹底して学ばせ社会に出てから上司の言いなりになるような人間を育てる良い場です。

そうですね。体育会系の人間は、「企業戦士」向きかも知れませんね。多くの企業が頭も筋肉な体育会系の人間を採用して、企業が不正を働いてもチーム(企業)の為に貢献する人材を求めるのでしょう。

>スポーツに集中させる事により政治への関心も低下します。

これが本文でも取り上げた愚民化政策の目的ですね。大きな社会問題と並列してスポーツのニュースを流すのは異様ですが、そう感じない洗脳された人々も多くなったのでしょう。

>昇華としてスポーツ

も否定出来ませんね。でも、もっと有意義な昇華の方法も沢山あるでしょう。デモに参加する人のほうが、スポーツで消化する人よりもまともだと考えます。

>スポーツはもっと生産性のある事で競技すれば良いのではないでしょうか。植樹競争とか稲刈り競争とか。

そうですね。大賛成です。

>オリンピックで被災者に勇気と希望

こう言って庶民を躍らせて、利権を貪る輩がいるのです。

>オリンピックが近づくにつれ世は震災の事を忘れて行ってしまうのではないでしょうか。

それも彼等の目的の一つでしょう。

Re:スポーツの役割
雑草Z
>ナショナリズムと結び付きやすい、国際的試合のあるスポーツ選手を芸能人の代わりにしようとしている気がしますね

なるほど、その御推測は当たってそうですね。
 それとは別に、現代の政治家や財界人達も3S政策で育ってきた人々ですので、スポーツ好きが多いように感じます。自分の趣味を政治に持ち込んでいるような感じもします。

>自分でするスポーツ以外は興味がなく、テレビでスポーツ観戦をした記憶がありません。

それはいいですね。とても好ましく感じますが、そう言う人は日本ではかなりな少数派かも知れませんね。
そう言えば、以前イギリス人で、「どんなスポーツでも競技のスポーツは嫌いだ!」と私に言った方がいて、西洋人にはこのように毒されていない方も多いのかな・・?と、新鮮に感じた記憶があります。

スポーツ談義には混ざりたくありません。

まったく同感です 
m yoko
まったく同感です。至極まともなご意見で安心しました。
私も昨今のスポーツ偏重や現代社会の幼稚化には辟易してます。世界的傾向とは思いますが、日本は極端な気がしますね。
3S政策は否定できませんし、オリンピックで被災者に勇気と希望云々なんて、すり替えもいいとこですよね。
スポーツ番組をドラマ仕立て、美談仕立て、お涙頂戴に仕立て上げてる国なんて日本ぐらいのものでしょう。
日本人は物事をあまり深く考えない、お人よしが多いですからね、馬鹿にされてることに気付かないといけないのですけどね~ 
これからリオ五輪や夏の高校野球でマスコミは連日連夜のお祭り報道、大衆は熱狂。大事な問題は目隠しされ、いつのまにか葬り去られることでしょう。
あらゆる世界のリーダー、マスコミ、大衆等が文武両道の真の意味を理解して欲しいものだと思います。





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